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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第28章 BLUE BIRD
コソコソと…覗き見みたいになるが

俺は病室の見舞い客

その横顔を見ていた




すれ違っただけでわかった

マリアとどこか似た雰囲気を出す

温厚そうな…父親



そして・・・もっとすぐにわかるのは

マリアと母娘(オヤコ)と一目でわかる

目鼻立ちのそっくりな…母親




ハーフかクォーターだって言ったか?



喋らなきゃ〃向こうの人〃って言っても
わかんないくらい


キャサリンとか

クラウディアなんて名乗ったら

めちゃくちゃしっくりきそうな

マリアを、より一層…うんと
外人ぽくした顔立ちの、お母さん




一番特徴的なのは・・・瞳の色



マリアと同じ・・・キレイな

薄茶色の瞳をしていた





〃正真正銘…マリアの両親だ〃






『お義父さん……お義母さん……どうして』






ドックン……ドックン……ドックン




って心臓が跳ね上がってるのは

ヤツではなくて

何故か俺…



まぁ…声や表情から見るに

ヤツも相当動揺してるだろうがな







『久しいね……和樹くん』



『お義父さん…』



ドックン…ドックン…ドックン



ヤツの緊張や心臓の音までが
伝わってきそうな空気だった



ろくに実家にも帰らなかった

(帰らせて……もらえなかった…?)

マリアと同じく

コイツもどれくらい振りかに対面した

義両親なのだろう





『まりあから連絡を受けてね…』



見た目のまま
温厚な口調で、毅然としたお父さん




完全に盗み聞き状態の怪しい俺は
病室の外の壁に背をつけて

チラチラ中を見たりして
その話を…聞いていた







『話は…すべて

娘から聞いたよ・・・和樹くん』




『っ・・・』






ドクンっ…





マリアの父親の言葉に

ヤツの緊張がピークに達してるのがわかった



そんな俺も


何故か


重なるように…緊張していた
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