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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第7章 守りたい・・・
マリアが少し叫んだ。
俺を遮るように。


『わかって・・・たの。
事情があろうがなかろうが

家庭のある人間が…夫のいる私が

こんな風に、ゆぅちゃんの所に…
男の人の家に出入りするなんて

こんな風に甘えてるなんて
いけないってわかってた』



それは同時に
俺にも言える事なんだ。
俺のしている事は・・・。





『だけど・・・つい甘えてた。
親切にしてくれるからって…
甘えてた。…ごめんなさい』


『マリア・・・?だからさ
ずっとこうしてるよりかさ
ちゃんとした…機関に相談するとか』



解決しなきゃ…前進しない。



『・・・っ』

『このままじゃ…いけねぇよ絶対』





『ずっと…続くんじゃないもん』

『終わりが来ると思ってる?』




『来るよ』








『…来ない。立ち向かわないと
終わりは来ない』








『来るよ・・・どちらかが死ねば』

『・・・』








『・・・ほんと、ありがとう』

『マリア・・・待って』






『さようなら・・・っ』







バタン・・・っ。










深入りしなきゃ…よかった。



あるいは

いっそのこと
マリアがもっと
軽い女ならよかった。

ただ単に遊び歩いてて
泊まるとこないから泊めて~?
なんて言ってくるような
軽い女なら…まだマシだった。



こんな深刻に・・・考えなかった。


こんな気持ちにならなかった


深く考えなくて良い状況ならよかった。







マリアはその言葉通りに
それから姿を現さなかった。

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