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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第7章 守りたい・・・
『不動産屋さんのHPとか…
誰かが相談してるサイトとか…』


『…マリアちゃんと前向きじゃん
相談とか投稿したことあるの?』




『私…は閲覧するだけ。
見てると…いつも少し落ち着くの』




自由のないマリアに出来るのは
そんな風に
気休めすることくらいだったんだろうな…




『思ったより…彼が早く帰って来て
見られちゃって…。

オレの仕事の大変なときに・・・って

お前は…ワガママだらけの
最悪な女だって

怒り出しちゃったんだ・・・』







妻が不満を持っている…あるいは
別れたがっている

その現状に我慢ならなくて
キレたってワケか・・・


随分と勝手な旦那だな…。






『マリア…あの手帳は?
まさか・・・あれも見つかった?!』




『ううん。あれは…いつも
決まったとこに隠してる。
彼には見つけられないとこに…
一人の時以外は触らないようにしてる』







『よかった…。なぁ?…今日は
もう休もう・・・』



『・・・いても、いいの?』



『ん?』





『泊めてくれるの?・・・』






『あぁ』



他に…行くとこなんか
ないクセに。





『どうして?・・・私…ゆぅちゃんに

あんなこと言ったのに・・・

なのに・・・どうして?』






『マリアが・・・そこにいるから(笑)』






『・・・』







『とにかく、今日はもう休みな?
なんも・・・考えないで。な…』






早く休ませてやりたかった。
悲鳴をあげてるマリアの身体を

そして・・・心を。


それと、俺自身が
見てるのが辛かったのかもしれない。


慰める言葉なんて
出てこない。


泣き止んだマリアが
また泣き出してしまうんじゃないか…って


かける言葉もないなら
せめて眠らせてやりたい。
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