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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第7章 守りたい・・・
マリアを連れてベットに行く。


ハッキリ言って俺・・・
この時ちっとも冷静じゃなかった


ただただ
マリアを一人にしたくない

それだけ思ってた気がする。


もっと単純に言えば
小刻みに震えながら

俺の服を掴んでいるマリアの手を
振りほどくことが出来なかった…

したくなかった。





マリアを寝かせて
俺はベットの端に
背を向けて腰かけた。



『ゆぅちゃん・・・』



『・・・ここにいる』



不安そうなマリアの手を・・・握る。



マリア・・・早く寝ろよ



冷静さを欠く理由は・・・
目を背けたくなる理由は
他にもあった





殴られたり、蹴られたりした傷…

それ以外にマリアには



明らかに〃乱暴〃された形跡があった。







とても本人に聞けなかったけど
マリアの姿を見て

なんとなく・・・思った。




飛び出して来たであろうマリア…

その出で立ちや怯え方。




だから俺は

マリアが拒否したこともあるが

警察や病院に強引に連れてくことが
出来なかったんだ。







『よく…来たな、もう休みな』


震えるのを堪えて
一言だけマリアに声をかけた。




よく…逃げて来てくれた。

命を落とさなくてよかった。






許せねぇ・・・

また〃夫婦だから良いだろう〃
とでも言ったのか?

虫酸がはしる。

たとえ夫であっても罰せられる事だ。





そして俺は
俺自身の事が許せなかった。






俺は・・・気付けるだけの材料があった

その機会が俺にはあったんだ。



なのに見ぬふりをしたんだ。




去ったマリアに
偶然にも、幸運にも
会うことが出来たのに





こんな最悪な事態を招くことを

もしかしたら

止められたかもしれなかったのに・・・

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