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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
「タチバナさ~ん、お入り下さ~い」
看護師に名前を呼ばれ
診察室に向かう
…この名前を
あと何度呼ばれ
あと何度名乗ったら
私は自由になれるかな?
今日来ているのは
今まで慣れ親しんだ
女医さんのクリニックではない
今住んでいる所から
ほどよく近い
初めてかかる産婦人科
初めて・・・・・・男の先生
『・・・』
緊張しているのは
知らない病院だから…だけでは
産婦人科だから…?
男の先生だから?
だけではない
受診理由が
これまでと違う…
「はい、今日は~
妊娠検査をご希望ですね?
生理が来ていないのは~いつからですか?」
『・・・』
わかっていたことだけど
ここでは問診も
際どいこと…
恥ずかしいことも全部
平気で聞かれる
ここは病院…
必要だから聞くのだし
当たり前なのだけど
そんな雰囲気や不安感は
私をとても緊張させる
そしてそれは
やはり産婦人科は特殊…
「~はい、それでは
少し診察しましょうね」
ギク…っ。
医師のこの一言で瞬時に
私は石のように固まるのだ
これまでも
「お薬だしときますね」
だけで解放されたときは
天に救われたかのような
気持ちで病院を後に出来たもの
しかし今日は
・・・。
病院なのだから
診察するのは当然
だけどコレが
ここの
出来れば…と
極力受診を避けたくなる
最大の理由
「ハイ、それじゃ
こちらのお部屋です」
看護師に
席を立つよう促され
診察室の隣の部屋に
連れていかれる
ガチャ…
内診室…と書かれた
プレートのついたドアが
開けられ
部屋に入れられる
狭い室内には
カーテンの仕切りと
椅子が1台。
ここに入った瞬間
緊張が一気に増すのだ。
…私に限った事ではない
と…多分、言い切れる。
と言うか
コレが平気って女性なんか
多分いない
と…言い切れる。
だって…
チラリ…と
看護師が私の服装を
さりげにチェック…
スカートなのか
パンツスタイルなのか
そして…
「ハイ、それでは
スカートの中は全て取って
下着も全部脱いで
こちらの内診台に座って下さい」
『・・・』
看護師に名前を呼ばれ
診察室に向かう
…この名前を
あと何度呼ばれ
あと何度名乗ったら
私は自由になれるかな?
今日来ているのは
今まで慣れ親しんだ
女医さんのクリニックではない
今住んでいる所から
ほどよく近い
初めてかかる産婦人科
初めて・・・・・・男の先生
『・・・』
緊張しているのは
知らない病院だから…だけでは
産婦人科だから…?
男の先生だから?
だけではない
受診理由が
これまでと違う…
「はい、今日は~
妊娠検査をご希望ですね?
生理が来ていないのは~いつからですか?」
『・・・』
わかっていたことだけど
ここでは問診も
際どいこと…
恥ずかしいことも全部
平気で聞かれる
ここは病院…
必要だから聞くのだし
当たり前なのだけど
そんな雰囲気や不安感は
私をとても緊張させる
そしてそれは
やはり産婦人科は特殊…
「~はい、それでは
少し診察しましょうね」
ギク…っ。
医師のこの一言で瞬時に
私は石のように固まるのだ
これまでも
「お薬だしときますね」
だけで解放されたときは
天に救われたかのような
気持ちで病院を後に出来たもの
しかし今日は
・・・。
病院なのだから
診察するのは当然
だけどコレが
ここの
出来れば…と
極力受診を避けたくなる
最大の理由
「ハイ、それじゃ
こちらのお部屋です」
看護師に
席を立つよう促され
診察室の隣の部屋に
連れていかれる
ガチャ…
内診室…と書かれた
プレートのついたドアが
開けられ
部屋に入れられる
狭い室内には
カーテンの仕切りと
椅子が1台。
ここに入った瞬間
緊張が一気に増すのだ。
…私に限った事ではない
と…多分、言い切れる。
と言うか
コレが平気って女性なんか
多分いない
と…言い切れる。
だって…
チラリ…と
看護師が私の服装を
さりげにチェック…
スカートなのか
パンツスタイルなのか
そして…
「ハイ、それでは
スカートの中は全て取って
下着も全部脱いで
こちらの内診台に座って下さい」
『・・・』