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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
沈黙ののち…マリアはハッキリ答えた。




俺の微かな希望だとか
淡い期待みたいなものは
一瞬で消え去った。




でも・・・最初から
わかってたんだけどな?




一応、説明するとしたらさ


~…言葉探すとややこしいぜ、ホント

不快な言い方…敢えてするぜ?
シンプルに言うために



マリアを主軸にした見方で言うと



要は…

マリアには

夫と、俺…




いわゆる〃かぶってた時期〃が


ないんだ。




不快な物言いしてんのは重々承知だぜ?



でも、俺と関係もったのは…


マリアが別居に踏み切った後


つい・・・最近の事だから。




簡単に言えば
もし俺の子だ、と言ったら
計算が合わないってことだ。




だから…腹の子が

何ヵ月だとか…
周数っていうのか?
何周目~…だとか

仮に聞かなくても



わかってたことなんだ・・・。


俺がわかるんだから
当然マリアにもわかる…


女であるマリアには…もっと
ひしひしとわかってた事だろう。


逆に、マリアがハッキリ言うなら
それは間違いない…事実だ、とも言える。








それがあったから…

それだけじゃねぇけどさ

〃状況〃が、それを許さないとかな

複雑なモンにまみれてるけどさ



でも…それがあったから



だから俺…

マリアの妊娠を…喜んでやれなかったんだ。



マリア自身も恐らく…恐らくは
こんな形で望んだことでは…ない


そんな風に思ってさ




違ったらいいな…なんかの間違えだ



なんてさ。








せめて・・・?



せめて俺の子だったら?




ハハハ…っ



ちっとも笑えねぇ

笑っちゃいけねぇ状況だけどさ



ちと笑わせてくれよ…。



頭…こんがらがってんだ俺たち。







俺らを…


マリアを悩ますモンは


現在未知数だぜ?





もしも?せめて?


俺の子だったら?




そしたらもっと

とんでもないことだったんだ。
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