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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
今…俺の目の前にいるマリアは

必死で自分をごまかしてる。



ウソ・・・ついてる。





俺は、そう思う。





産みたくないワケ・・・ない



産みたいんじゃないのかよ・・・?





そんな俺の問いに













『・・・産みたくない』












『・・・』












『あの人の子なんか…産みたくない』















俺はマリアに


余計なこと言って


余計なこと言わせただけだった。














『・・・。わかった。もう…言わない』





『・・・』






…ガサ





マリアが俺の手から

手術の同意書を抜き取った。






『わかったからさ・・・マリア

ホント急がないで今日はもう休もうぜ?

顔色…良くないぞ』







『~~~・・・』






マリアは涙を拭ってうなずいた。







『なんか食べるか?なんも食ってねぇだろ?

何か買ってくるから…少し休んでな』








『ありが・・・とぅ』





少し涙ぐんでるマリアを置いて
外に出た。




あまり・・・興奮させるといけない

昨日みたいに…運ばれた病院で
なったみたいに、泣きじゃくって
興奮状態になったら身体に…障る






身体に・・・障る、か。





あぁ・・・そうだ




マリアは・・・ウソつきだな。






さっきさ、お茶入れるって言ったら

マリアは拒んで白湯を求めた。






もしかしたら
気分とかかもしんねぇけど


なんとなくだけどさ?

…あれはマリア








とっさにカフェインとか
避けたんじゃねぇの?


なんて…

前に会社にいた子が妊娠してて
カフェインはダメとかって
お茶だなんだ全部飲めない
なんて言ってたから
一応…俺でも知ってんだぜ

そんなこと、今更思い出した。

(マリアに飲ませようとした俺も迂闊だな)



マリア・・・とっさに


お腹の子への影響


気にしたんじゃねぇの?



自分で・・・気付かないうちにさ。
















ホント



ウソつきだな・・・お前。






参っちまうぜ・・・マリア。
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