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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
『優人~~???あんたどぉしたのっ?』










・・・久々に会った息子への

第一声がソレかよっ?!

かぁちゃん・・・(苦笑)





『なになにっ?!どした!?

会社クビにでもなったのあんた!?』




『・・・あのなぁ(苦笑)』









『ハハハハハッ……こらこら

子どもが実家に帰ってくるのは

なんら普通の事じゃないか母さん(笑)』







こう言って顔を出したのは親父…。

あ、この人が・・・例の俺の父さんね。

(忘れちまった子は、読み返してな?(笑))



『父さん…』



『しばらくだね優人…
ほらほら?…座りなさい』







『もぉ~っ…何も
今日じゃなくてもぉ!

一言連絡くれれば……って?!

あぁっ、もうこんな時間じゃないっ

いやだわ、どーしましょっ』





『そりゃ悪かったな(笑)
べつに…近くまできただけだから』






母親は何やら忙しない。

まぁ…大方予想はつくが(笑)




『少し落ち着きなさいよ、お母さん。

間に合わないなら送っていくから』







『あぁ~もぉっ、…優人~?!

お母さん今日お友達と約束があって

これから出掛けなきゃないのよぉ!』





『ふぅん、いってらっしゃい』





『あ~、だからね!
お昼は~…パパと

あ!
冷蔵庫にあるお料理はなんでも食べて?
朝の残りで良ければキッチンにもあるし

家で足りないものなぁい?!
なんか要るものあればなんでも持ってって~
と、それと野菜も少し持って行きなさい?』





『いらねーよ・・・;💧』






『ふふふ…ほらほら、お母さん
急いでるんだろう?

昼は優人と適当に済ませるから
早く行きなさい?

気をつけて行くんだよ
もう若くないんだから、転ばないように(笑)』





『あぁっ、いけないっ

それじゃパパ、お願いねっ

いってきます!』





『『いってらっしゃ~い(笑)』』




ちょっと騒がしいおばちゃん…

俺の母親がものの数分しないうちに

出掛けて、親父と二人になる。




『いやいや、優人…せっかく来たのにな?』


『ん~?全然かまわねぇよ』







むしろ俺・・・好都合。
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