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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第16章 瞬間(とき)の・・・悪戯
フゥ・・・


つい…過敏になってんな俺






テキトーに流しときゃいいんだ

いつもの事だから





なのに・・・



冷やっとするような言葉がでると



俺は会社だったり取り巻く環境の中で
疑心暗鬼になっている時がある






なんだ…?!どいつだ!?




誰がどこで何を見て…




何のウワサをしてやがるんだ?!





お前か?!・・・お前か!?







・・・なんて。







少し・・・落ち着こうぜ










「「「おつかれ~~!!!」」」





カモフラージュ?


ってワケじゃねえけどさ



渋々飲み会参加してたワケ…久々にな。





マリアの体調もこの所良さそうで
それだけが救いだったんだ




息抜き…とも思わねぇけど



だって







「ミユさん飲み過ぎ~…」


「シノミヤさん送り宜しくね~?」


「おーい?ミユちゃ~ん」




こう来るだろ?



((泣))





まっぴら御免だっつーのっ!!







家の方向が…ちぃとばかり同じだからって
(家は全然近くねぇのにっ)


いつもこれだぜ






『ホレ・・・ミユチャン?帰るぜ~?』



棒読み…




『オッス!!もう一軒いくかシノミヤっ!』



『・・・・・・ハァ』







渋々ミユを送り届ける。




喉乾いたぜ・・・


途中の自販機で飲み物を買って


ついでに横の飲んだくれ女にも飲ませる



『さんっきゅう~~♪出来る男は
ちがうねぇ~~っ』


『・・・』



グッタリ…





『にゃー…しのくんー?…』


『あ~~?…』





うっせ・・・めんどくせぇ(苦笑)

















『・・・不倫してるって…ホント?』












『・・・・・・』
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