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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第17章 翼を・・・ください
同時に俺が直面した現実・・・
否応なしに思い知らされた現実・・・
俺の・・・置かれた立場
俺には・・・何も出来なかった
マリアのためにも
お腹の子のためにも・・・
俺には結局・・・なにひとつ
・・・・・・。
守ってやれなかった・・・
赤ん坊も・・・マリアも
それどころか…
マリアの命までもを危険にさらした
どんなにマリアを想っていても
マリアがどんなに俺を想ってくれても…
俺たちに…心が通じ合っていても
命に関わるような大事が起こった時
そんなもんは…なんの意味も成さないんだ
マリアを助ける為に…
マリアの命を守るために決断をする
それが出来るのは
俺じゃなかったんだ・・・
俺に出来るのは…
精々一緒に泣きわめくこと・・・
こんなに悲しんで苦しんでるマリアに
何もしてやれない
堂々と・・・側にもいられない
嘘をつき・・・人目を盗んで
コソコソと・・・
こんな風にマリアの隣で
ひっそり悲しむしか
俺には出来ないんだ。
俺と・・・あの人との違い
マリアがいつか「簡単じゃない」と言った
「自由じゃない」と言った関係…
恋愛ごっこと違うそれだけの重みがある関係
それを思い知らされる
正式に認められている
その重さの証明されてる関係・・・。
情けねぇ・・・
覚悟だ・・・背負うだ・・・
そんなん結局口ばっかかよ・・・
俺には・・・
あの人にすがることくらいしか
出来なかった
わめいたって駄々こねたって
どうにもならないこと
俺には・・・出来なかったこと
仕方がなかった・・・
マリアの命を守るために
あの人を呼んだのは俺だ・・・
仕方が・・・なかった
けどな・・・もう
理屈であってもなくても
理屈有りでも抜きでも
情けなくてたまんねぇんだ・・・
それが・・・俺の立場
法律や常識の前では一切無力な
俺とマリアの関係なんだ・・・
否応なしに思い知らされた現実・・・
俺の・・・置かれた立場
俺には・・・何も出来なかった
マリアのためにも
お腹の子のためにも・・・
俺には結局・・・なにひとつ
・・・・・・。
守ってやれなかった・・・
赤ん坊も・・・マリアも
それどころか…
マリアの命までもを危険にさらした
どんなにマリアを想っていても
マリアがどんなに俺を想ってくれても…
俺たちに…心が通じ合っていても
命に関わるような大事が起こった時
そんなもんは…なんの意味も成さないんだ
マリアを助ける為に…
マリアの命を守るために決断をする
それが出来るのは
俺じゃなかったんだ・・・
俺に出来るのは…
精々一緒に泣きわめくこと・・・
こんなに悲しんで苦しんでるマリアに
何もしてやれない
堂々と・・・側にもいられない
嘘をつき・・・人目を盗んで
コソコソと・・・
こんな風にマリアの隣で
ひっそり悲しむしか
俺には出来ないんだ。
俺と・・・あの人との違い
マリアがいつか「簡単じゃない」と言った
「自由じゃない」と言った関係…
恋愛ごっこと違うそれだけの重みがある関係
それを思い知らされる
正式に認められている
その重さの証明されてる関係・・・。
情けねぇ・・・
覚悟だ・・・背負うだ・・・
そんなん結局口ばっかかよ・・・
俺には・・・
あの人にすがることくらいしか
出来なかった
わめいたって駄々こねたって
どうにもならないこと
俺には・・・出来なかったこと
仕方がなかった・・・
マリアの命を守るために
あの人を呼んだのは俺だ・・・
仕方が・・・なかった
けどな・・・もう
理屈であってもなくても
理屈有りでも抜きでも
情けなくてたまんねぇんだ・・・
それが・・・俺の立場
法律や常識の前では一切無力な
俺とマリアの関係なんだ・・・