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第18章 捕らえられた・・・かごのとり

『どこで…会うんだよ？』



『ん…それは、まだ

なるべく…て言うか、二人きりになるの
避けて…人目のあるとこでって私は…

これ…ゆぅちゃんに言わない方が良いかも
しれないけど

会ったら…多少は向こうも私に
直接言いたいこともあるかもしれないから

家の近く・・・もしくは、あの人の会社の
近くのカフェかどこか・・・かな』







『マリア・・・』






『仕方ないの・・・

それが、済まないと・・・私もまた

いつまでも前に進めないから』








『・・・』







『それが済んだら…私も
少しずつ気持ち整理して・・・

元の生活に、戻っていかないと
いけないから・・・』







『・・・うん』








『だぁいじょうぶ…！

いくらなんでも…殺されまでは

しないって・・・♪(笑)』







『・・・』






ちっとも・・・笑えねぇんだけどさ俺








『・・・ふふ、ごめんね

一発目に…こんな話で
ゆぅちゃんを振り回してばっかだね

あの・・・ね、ゆぅちゃん？』







『うん？・・・』







『ん・・・ううん、会ったら話す。

ごめんね。済んだらまた連絡する』








『マリア・・・気をつけろよ』





笑い事じゃ…済まねぇ事が

ない・・・なんて言い切れない






『・・・うん』








〃前に進めない〃・・・

マリアのその言葉に根負けした…
じゃないが…少し冷静になる

やらなければならないことは
沢山あるんだ

今も…この先も・・・。









仕方がない…心配ない


マリアは俺に心配かけまいと
笑ってたようにも思えたけど


電話越しのマリアの声は…
なんとも脱力感というか


あんなに・・・旦那に会うことを

忌み嫌い、恐れていたのに



やむを得ずとは言え…

自分からソイツに会うなんて





なんかさ…マリアの言葉や

その口調は



今回の悲しい事に・・・



〃これよりも恐ろしいことなんかない〃




そんな…諦めや

絶望感みたいに感じたんだ…俺