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第18章 捕らえられた・・・かごのとり

あれから



一日・・・二日・・・



三日が過ぎても



マリアからの連絡はなかった







と言うか…連絡がとれなくなった。












ちょっと忙しいだけかもしれない



仕事にも戻り始める頃だ

疲れてたり

気持ちの持ちようだったり…

色々・・・






落ち着け・・・


俺は、少し
悪いことばっか考え過ぎなんだよ最近




悪いようにばっか考えるから


悪い予感ばっか呼んじまうんだよ・・・





って、思い直そうとすんだけどさ





連絡が来ない…ってのと


連絡がとれない・・・ってのは


まるで違うよな…







メールしても〃既読〃は
一向につかねぇし




電話もしてるが

電池が切れたようで
今は繋がりさえしない





オイ・・・




オイオイ・・・







俺もだけどさ

マリアは一人暮らしだ




具合が悪くて

寝込んでるかもしれないし




もしも何かあっても

最悪は誰にも気付かれないってこともある






俺はあれ以来で…

仕事帰りにマリアの自宅を訪ねた









『マリア・・・？』



呼鈴をならしても
直に呼んでみても、応答はない



ドアはちゃんと鍵もかかっていて






中で倒れてるんじゃないだろうな？…




ドアを蹴破る・・・


のは、もうやめとこう





極力さけたい事だが
あの大家さんに相談してみるか…





マリアの自宅や周辺で
あまり目立つのは避けたい



こういう時に
お互いの知り合いや仲間を
頼れないのは俺たちの弱点だ




あらゆる可能性を考え
画策する



マリアの知り合いを当たる…

部屋に踏み込む




だけど俺は
そのどれもせずに
マリアの自宅をはなれた





マリアは・・・きっと
このドアの向こうにはいない



俺は…なんとなく


どうしても


そう思ってしまっていた