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第18章 捕らえられた・・・かごのとり

マリアは・・・ここ(自宅)にはいない



なんの根拠もなく
そう言い切ってる訳じゃない



もしも…中で倒れてたら
どうすんだよ？



確かにそうだ




でも俺が、それでも
〃ここじゃない〃って思った

その根拠は・・・やはり



マリアと最後に話した時の
話の内容のせいだろう







俺は…マリアが自宅で倒れてる心配よりも


別の可能性・・・


その〃最悪の心配〃をしていた






その〃最悪〃が

俺の胸騒ぎを

どこまでも加速させる







マリアとの連絡が途絶えて３日・・・






今日は・・・金曜か





確か・・・確か





記憶を整理して


俺は夜明けを待った








マリアは俺に話すのを躊躇ってたが

あの話がなければ

俺は、その可能性に辿り着けなかった






マリアが知れば

俺を止めるだろう




だけど俺・・・



見過ごすことは出来ねぇぜ








翌朝を迎えた俺は

一人・・・ひっそりと

乗り込む





一体どれくらいぶりだろうな？







かつてマリアを

あらゆる意味で閉じ込めていた

鳥かごみたいな

このデカイ建物の前にやってきたのは・・・