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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第18章 捕らえられた・・・かごのとり
かつてマリアが

〃空気が薄い〃

そう言っていた…ご立派なマンション




なんだか
その気持ちがわかるような気がするのは

俺が今…メチャクチャに緊張してる
せいだろうか?




閉塞感・・・

そりゃそうかもしんねぇな



セキュリティは抜群

そう言わんばかりのエントランス部分





管理人常在・・・

その前を通らねぇとなんねぇみたいだ





俺は帽子を目深に・・・


被るのをやめた





かえって怪しい…



ポケットに両手を突っ込んで

口笛でも吹くくらいの雰囲気で



住人…あるいは、その客人を
装って


スーっと管理人室の前を通過した




ヤベ・・・

管理人のオッサンの視線

やたら感じるぜ






ガッチリ防犯カメラついてやがるぜ




俺はそそくさと通りすぎ



戸別のポストをさりげに見渡して

マリアの家の部屋番号を確めた






ピンポーン・・・







・・・応答はない





ある種ホッとしてる




あの男は・・・少なくとも不在か、と





まぁ、わかってて今日にしたんだが



俺の記憶が正しければ

マリアの旦那は
土曜は仕事なんだ





万一鉢合わせたら
何て言い訳する?



そう思いつつも
その可能性の極力ない時を選んでいた




ピンポーン・・・





やはり応答はない





マリアが応対でもしてくれれば
万事解決…と思ったけどな


そう都合良くはいかねぇみてぇだ






しかし…応対がない


それはエントランスの
オートロックが空かないってことだ



いないなら…それまでだけどな


余計なボロが出ないうちに
退散するか…






と、そこへ・・・







スー・・・




住人らしき子どもが
オートロックを開けて
自動ドアをくぐった






『・・・』





あ・・・





俺は少しは・・・戸惑いもしたが


そのまま紛れてドアの向こうに
足を踏み入れた







焦る・・・


そのキモチを抑えて


なに食わぬ顔を意識して
エレベーターに乗り込んだ





行って…どうすんだよな?
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