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第18章 捕らえられた・・・かごのとり

『・・・ぅ・・・ゎ』




エレベーターの故障でもない限り
使われてすらいなそうな階段



降り立って進み…


ベランダのバルコニーに目を向ける






・・・そこのベランダが


〃そこの家〃・・・のはず






ちがったら？・・・だから即アウトだって






やってはいけない

そりゃもちろん承知で

螺旋階段から身を乗りだし

足場を探した






『・・・っ』





クラっ・・・






うっわ…見なきゃ良かった




思わず見てしまった足元に

少し目がチカチカしたぜ・・・





いや・・・しかし





ギリギリ…





『イケる・・・』





ギリギリ一人分の足場になる
コンクリートの出っ張りを使って


俺は…マリアの家のバルコニーに


・・・侵入した。








恐ぇ・・・




本気で恐ぇ・・・




色んな意味でな






一応言っとくけどな

足でも滑らせたら、もちろん

即あの世の住人になるぜ俺？





家の中の構造なんかわかんねぇし

確認出来るかもわかんねぇ

もしも違ったら・・・どうするよ？







リスクは・・・承知だ





俺は恐る恐る

ベランダに足を進めた





広い・・・長いベランダ




ベランダ側で何部屋あるんだ？





そして、そのどこかに
マリアがいるだろうか…




俺は…そっと



ベランダから窓を覗く









・・・ヤバいことしてるよな、マジで




どうなるかな…俺







ハハ・・・



なんか…恐怖慣れしてきてねぇか？




・・・笑えねぇぜ














そして・・・






『・・・っ・・・！？』









部屋・・・リビング・・・と


バルコニーを渡り歩く


そして

もうひとつ

これで最後の部屋・・・

















レースのカーテンのかかった部屋・・・






その中に




うっすらと




人影をみつけた