パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第18章 捕らえられた・・・かごのとり

無事・・・




無事は無事だ・・・





マリアは…生きていた




それだけはホッとしたぜ俺






カーテンの空いた部屋の中で


腰を抜かしたみたいな？

マリアが、よろよろと

這うようにして窓に近づいて

ついに窓を開けた







ガラガラ・・・










『ゆぅちゃん・・・・・・一体』








こりゃなんのマネだ？・・・って？

そりゃそうだよな(苦笑)





説明する前に

俺も色々聞きたくもなる





一体なにがどうなって

この有り様なんだよ？・・・って





まぁ・・・なんでって

それは、おおよその想像は

つくけどな





なにはともあれ

無事だったから言えるワケだが






無事・・・




まぁ・・・無事だけどさ








『マリア・・・』





マリア・・・なんだけど



認識出来ないなんてことは
もちろんないんだけど





発見時のマリアの状態




まずは

ひどく…やつれて見えた




入院中から…あれ以来
会ってないけどさ



なんか…違う理由な気がする




そして・・・


マリアがいたのは




おそらく、元々自分の部屋だった部屋か？


家具も何もない


空っぽの部屋・・・そんな感じだ






そこに…簡易ベット…じゃないか


薄手のマットレスが一枚ひいてあって
マリアはその上に座っていた



あとは テーブルがひとつ

その上に

コンビニのメシやら

最低限の食べ物と・・・水が置いてある








オイ・・・オイオイ




こりゃどういう・・・





『マリア・・・なんでまた』





マットレスの上から
中々動かないマリアに問う





『ピンポンも…電話も

ゆぅちゃんだったんだね…？』




やつれたマリアが
少し笑って俺に聞いてきた




『・・・出てくれたら

もうちょっとばかりスムーズだったのによ』





少しブータレて
マリアに事情を聞こうとするが

無茶苦茶を言ってることに
ようやく気付いた




『ふふ・・・ごめんね、ゆぅちゃん

捜してくれたんだ…

でも・・・まさか、どうやって…ここまで』








中々動かないマリアは…


動けなかったんだ