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第18章 捕らえられた・・・かごのとり

ガチャ・・・




『・・・？！』





部屋のドアが開いて
マリアはギクッとした








『目、覚めたか？・・・』






カズキが仁王立ちしている









『・・・』





笑うわけでも怒るわけでもなく


真顔で…マリアに歩み寄ってくる









ゾワ・・・







マリアは経験上思う…





〃この人…こういう表情が一番怖い〃






何を考えてるのよ？


どうしてこんなことするの？




何か聞いたり、言った方が良いのか…


答えはNO・・・


何も触れない方が良い


この人は…刺激しない方が良い





したく・・・ない










マリアは恐怖に堪えながら
カズキの出方を待った





『・・・』



ｷﾞｼ…





カズキが近づいて
マリアのいるマットに膝をついた







『・・・っ…！』







ブル・・・っ





マリアは身震いして
咄嗟に目を閉じて
両手で頭や顔を庇っていた







〃ぶたれる・・・〃









『・・・んっ……』




『ﾌﾌｯ・・・飲めよ…』






マリアの頬に冷たいものがあてられる





『・・・』




手渡されたのは
ペットボトルの水…






吐き気はするし、喉は渇いている



マリアは震える手で
ペットボトルを開けて
そっと水を口に含んだ







『カズキ・・・』







ｼﾞｬﾗ・・・





恐る恐るカズキを見上げて
足首にくくりつけられている
鎖やロープの束を掴んで訴えかける…








『何……？』










〃何・・・・・・って…〃









酒の飲めない人間に無理矢理に
それもあるまじき乱暴なやり方で
飲酒させて・・・


挙げ句こんなことまでしておいて
何事もないかのように振る舞う


どうか・・・してるよ







ただただ…本当に
気が狂ったの？


それとも何か
別の目的があるの？









『ﾌﾌｯ・・・お前は
どうしようもなく落ち着きがないからな』






『・・・』








『勝手に逃げ出すわ、人の話は聞かないわ…

本当にどこまでどうしようもない女なんだ？』