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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第18章 捕らえられた・・・かごのとり
この人は・・・
この男は
私が自分の元から逃げるなんて
自分の元からいなくなるなんて
全く思ってもみなかったんだろうな・・・
ずっと・・・ずっと
何年も
『カズキ・・・話を…して?』
『・・・』
『それなら…話をして?
私カズキの話…聞くつもりでは来たよ』
震えるのをこらえながら
マリアは必死に問いかけた
『お前の体の回復を待って・・・
そうしたらまた…今度はちゃんと
〃子ども〃作ろう・・・』
『・・・!?』
それが・・・あなたの目的?
そうすれば
今度こそ・・・私は逃げられないって?
『話はそれだけだ・・・』
『な・・・カズキ?!ちょっと…
待ってよ!?…そんな…っ』
だから・・・話にならないって
言ったんじゃない
『それがわかるまで・・・
〃そうして〃いろ・・・いいな?』
トン…っ
カズキがマリアの肩を突いて
マットに寝かせた
『・・・っ!…待って・・・カズキ』
バタンっ…
マリアは出ていったカズキの後を追い
這うようにドアの前に行った
ガチャガチャ・・・っ
ドアが開かない
外から重しでもされてるのか…
ドンドン・・・っ
『カズキっ…!開けて!
お願いっ・・・開けてよっ…』
マリアはギリギリ手の届くドアを
必死に叩いた
『開けて・・・っ・・・お願い』
ドンドン・・・ドン
そんな・・・
そんなぁ・・・っ
マリアが泣き崩れた
どうしよう・・・どうしよう・・・
通信手段も何もない
何も持たず…
すっかり変わった
少し前まで自分の部屋だったはずの
異様な光景の密室に・・・
マリアは閉じ込められてしまった
この男は
私が自分の元から逃げるなんて
自分の元からいなくなるなんて
全く思ってもみなかったんだろうな・・・
ずっと・・・ずっと
何年も
『カズキ・・・話を…して?』
『・・・』
『それなら…話をして?
私カズキの話…聞くつもりでは来たよ』
震えるのをこらえながら
マリアは必死に問いかけた
『お前の体の回復を待って・・・
そうしたらまた…今度はちゃんと
〃子ども〃作ろう・・・』
『・・・!?』
それが・・・あなたの目的?
そうすれば
今度こそ・・・私は逃げられないって?
『話はそれだけだ・・・』
『な・・・カズキ?!ちょっと…
待ってよ!?…そんな…っ』
だから・・・話にならないって
言ったんじゃない
『それがわかるまで・・・
〃そうして〃いろ・・・いいな?』
トン…っ
カズキがマリアの肩を突いて
マットに寝かせた
『・・・っ!…待って・・・カズキ』
バタンっ…
マリアは出ていったカズキの後を追い
這うようにドアの前に行った
ガチャガチャ・・・っ
ドアが開かない
外から重しでもされてるのか…
ドンドン・・・っ
『カズキっ…!開けて!
お願いっ・・・開けてよっ…』
マリアはギリギリ手の届くドアを
必死に叩いた
『開けて・・・っ・・・お願い』
ドンドン・・・ドン
そんな・・・
そんなぁ・・・っ
マリアが泣き崩れた
どうしよう・・・どうしよう・・・
通信手段も何もない
何も持たず…
すっかり変わった
少し前まで自分の部屋だったはずの
異様な光景の密室に・・・
マリアは閉じ込められてしまった