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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第18章 捕らえられた・・・かごのとり
『・・・』
ため息さえ出ない
ここを出てからは
自分なりに外の世界を見て
沢山の人の親切やあたたかさに
なんだかんだで触れていた
どんな仕事でも
一生懸命にやれば
誰かが見ていてくれて
自分なんかのことでも認めてくれて
頼りにしてくれたり
褒めてくれたり・・・
そんな中…
久々に聞いた
こうやって・・・自分を見下しては
しいたげようとする人間の冷ややかな言葉
マリアはそう思っていた
〃これ以上の話はムダだ…〃
マリアはカズキに背を押されるまま
再び部屋に押し込まれた
着替えも何もない…
パジャマ代わりに
カズキのシャツを羽織らされて
マットの上に腰をおろした
コトン・・・
『?…』
マットの隣のテーブルに
置かれたモノに
マリアは青ざめる…
『これ飲んで』
『・・・!?』
カズキが酒の入ったグラスを
マリアに押し付ける
『~~っ・・・』
ただでさえ…吐き気がしてると言うのに
マリアは鼻をつくアルコールの臭いに
グラスを投げそうになった
『早く飲め・・・飲みやすくしてあるから』
ジュースか何かで割ってある
グラスの酒…
『ごめん・・・飲めない』
『・・・』
カズキは無言で腕組みをして
仁王立ちした
『・・・・・・ゴク……ゴク…ゴク』
カズキの視線に耐えられず
マリアは吐き気をこらえて息を止め
一気にグラスの酒を飲み干した
コトン・・・
『ふふ・・・ぐっすり眠れ』
『~~っ……~~』
空腹状態に
飲めない酒を流し込んだマリアは
通常にも増して一気に酔いがまわり
マットの上にもたれる
酔いがまわって動けない、歩けない
そうなれば逃げることさえ出来ない
〃ほんと・・・最低
でも…よく考えたもんだね
叩かれるより……痛いよりマシなのかな〃
ドクドク…と
頭を流れる大きな脈拍音を感じながら
頭がクラクラとして
マリアは目を閉じていった
カズキはマリアが眠ったのを確かめ
ドアの外に家具を押し付けた
ため息さえ出ない
ここを出てからは
自分なりに外の世界を見て
沢山の人の親切やあたたかさに
なんだかんだで触れていた
どんな仕事でも
一生懸命にやれば
誰かが見ていてくれて
自分なんかのことでも認めてくれて
頼りにしてくれたり
褒めてくれたり・・・
そんな中…
久々に聞いた
こうやって・・・自分を見下しては
しいたげようとする人間の冷ややかな言葉
マリアはそう思っていた
〃これ以上の話はムダだ…〃
マリアはカズキに背を押されるまま
再び部屋に押し込まれた
着替えも何もない…
パジャマ代わりに
カズキのシャツを羽織らされて
マットの上に腰をおろした
コトン・・・
『?…』
マットの隣のテーブルに
置かれたモノに
マリアは青ざめる…
『これ飲んで』
『・・・!?』
カズキが酒の入ったグラスを
マリアに押し付ける
『~~っ・・・』
ただでさえ…吐き気がしてると言うのに
マリアは鼻をつくアルコールの臭いに
グラスを投げそうになった
『早く飲め・・・飲みやすくしてあるから』
ジュースか何かで割ってある
グラスの酒…
『ごめん・・・飲めない』
『・・・』
カズキは無言で腕組みをして
仁王立ちした
『・・・・・・ゴク……ゴク…ゴク』
カズキの視線に耐えられず
マリアは吐き気をこらえて息を止め
一気にグラスの酒を飲み干した
コトン・・・
『ふふ・・・ぐっすり眠れ』
『~~っ……~~』
空腹状態に
飲めない酒を流し込んだマリアは
通常にも増して一気に酔いがまわり
マットの上にもたれる
酔いがまわって動けない、歩けない
そうなれば逃げることさえ出来ない
〃ほんと・・・最低
でも…よく考えたもんだね
叩かれるより……痛いよりマシなのかな〃
ドクドク…と
頭を流れる大きな脈拍音を感じながら
頭がクラクラとして
マリアは目を閉じていった
カズキはマリアが眠ったのを確かめ
ドアの外に家具を押し付けた