この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第18章 捕らえられた・・・かごのとり
マリアは震えながらひたすら目を閉じて
顔や体を庇うように小さくなっていた



『体の回復は待ってやるって
言ってるだろ?・・・フフッ

無駄な抵抗しないで養生しな。
世間知らずな主婦の冒険なら
もう十分だろうが・・・』




『~~っ・・・』



〃言ってることと、やってること

めちゃくちゃだよ・・・〃





『カズキ・・・カズキは・・・
どうしたら…どうなれば
気が済むの?・・・』





渡された酒を拒みながら
マリアが問いかけた






どうすれば……如何様にすれば

自分を自由にしてくれるのか・・・

マリアが初めて…直接本人に聞いたことだ





『カズキ・・・教えて』






逃げ回るようなことをすれば
こういう事も起こりうる


程度の問題はあるが
マリア自身…想像出来なかった事ではない



身の危険を案じての手段でもあったが
当人同士が向き合わないといけないこと
でもある




『私が・・・・・・憎い?

許せない・・・?』









『・・・早く飲め』






マリアの問いに答えず
カズキは酒を強要した





『・・・・・・ごめん、気持ち悪い』





吐き気がする原因は
ひとつではないが
マリアは小さく拒否を示した







『逃げたり・・・しないから』






言っても……無駄なことは
わかっていても・・・




『・・・・・・ゴク』





カズキが酒を口に含んで
拒否するマリアににじり寄り
唇を近づける…





『・・・っ…?!ゃ……っ』





『……ゴクっ。・・・ほら…飲めよ』




カズキがグラスを押し付けた







『・・・。・・・ゴク……ゴク……』




マリアは震える手でグラスをとり
息を止めて中身を飲み干す


マリアの顔がたちまち紅潮して
心臓がドクンドクンと高鳴り
頭痛や眠気を引き起こしていく




ポン・・・



カズキがニヤリと笑いながら
マリアの頭に手をのせて

マリアが眠るのを確かめて
部屋を出ていく







『俺はお前と別れる気は一切ない・・・

俺が…〃一生一緒にいる〃と

決めた女だからな・・・フフッ』





『・・・。~~……』



朦朧とするマリアの耳に
吐き捨てるように
その答えが返ってきた
/1222ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ