この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第18章 捕らえられた・・・かごのとり
俺は…マリアのいる部屋に
足を踏み入れ・・・
いや・・・正確には
〃侵入〃して
マリアと向かい合う
外で会うはずだった…
なのにマリアが家に閉じ込められてる
俺の視線を気にしてか
マリアが事のあらましを
なんとなく説明してくれる
まぁ・・・
ある意味、説明されなくとも
状況を見れば
なんとなく予測のつくものでは
あったけどな
『・・・ハメられたか』
俺はため息まじりにマリアに言った
『・・・迂闊だった。
ゆぅちゃんの…言うとおりだったね
ごめんなさい』
マリアは気まずそうにうつむいた
マリアは俺に心配かけないように
明るく振る舞ってはいたけど
油断してた訳ではなかったと思う
どうしても…な事情があった
仕方が・・・なかった
それをあの男が
弱味につけこんで利用した
それだけのことだ
『・・・フゥ』
ジャラ・・・
俺は部屋の中に進み
マリアの繋がれている鎖を持って
テーブルの下を見た
『・・・』
『~どぉこから…
引っ張り出してきたのかな・・・ははは』
マリアが呆れたように微かに笑う
『・・・、・・・』
がんじがらめてあるが
外そうと思えば外せなくない・・・
『マリア・・・なんで・・・』
なんで、逃げなかった?
なんてのは……愚問だ
すぐに気付いて言うのをやめた
俺はついさっき
外から施錠された玄関のドアを
見たのだから…
あまりにも想定外で
あまりにも最悪の事実に
俺は少し手が震えていた
『ハァ……ハァ……ハァ』
マリアは少し苦しそうに息してる
食べ物は置いてあるが
きっとろくに食べてない
まぁ・・・無理もないよな
やつれてるし・・・
なのに……
心なしか
顔が少しむくんでて
苦しそうにしてる
『マリア・・・?』
『・・・ゆぅちゃん
どうやって……ここまできたの?』
『・・・非常階段』
『うそでしょぉ・・・っ』
マリアが少しぼんやりした顔を
くしゃくしゃにして
涙を拭う
『無茶しないでって…言ったじゃない』
足を踏み入れ・・・
いや・・・正確には
〃侵入〃して
マリアと向かい合う
外で会うはずだった…
なのにマリアが家に閉じ込められてる
俺の視線を気にしてか
マリアが事のあらましを
なんとなく説明してくれる
まぁ・・・
ある意味、説明されなくとも
状況を見れば
なんとなく予測のつくものでは
あったけどな
『・・・ハメられたか』
俺はため息まじりにマリアに言った
『・・・迂闊だった。
ゆぅちゃんの…言うとおりだったね
ごめんなさい』
マリアは気まずそうにうつむいた
マリアは俺に心配かけないように
明るく振る舞ってはいたけど
油断してた訳ではなかったと思う
どうしても…な事情があった
仕方が・・・なかった
それをあの男が
弱味につけこんで利用した
それだけのことだ
『・・・フゥ』
ジャラ・・・
俺は部屋の中に進み
マリアの繋がれている鎖を持って
テーブルの下を見た
『・・・』
『~どぉこから…
引っ張り出してきたのかな・・・ははは』
マリアが呆れたように微かに笑う
『・・・、・・・』
がんじがらめてあるが
外そうと思えば外せなくない・・・
『マリア・・・なんで・・・』
なんで、逃げなかった?
なんてのは……愚問だ
すぐに気付いて言うのをやめた
俺はついさっき
外から施錠された玄関のドアを
見たのだから…
あまりにも想定外で
あまりにも最悪の事実に
俺は少し手が震えていた
『ハァ……ハァ……ハァ』
マリアは少し苦しそうに息してる
食べ物は置いてあるが
きっとろくに食べてない
まぁ・・・無理もないよな
やつれてるし・・・
なのに……
心なしか
顔が少しむくんでて
苦しそうにしてる
『マリア・・・?』
『・・・ゆぅちゃん
どうやって……ここまできたの?』
『・・・非常階段』
『うそでしょぉ・・・っ』
マリアが少しぼんやりした顔を
くしゃくしゃにして
涙を拭う
『無茶しないでって…言ったじゃない』