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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰
『カズキ……本当に私…』



認めてしまう訳にはいかない


その習性がマリアをそこに
留まらせている



だけどハッキリ言って
逆効果だ





『あの……すいません』





俺は……俺こそ
入って行けば火に油

それはわかっていたけど
たまらずに割り込もうとした

マリアの前に仁王立ちする
ソイツの前に






『まりあ・・・見苦しいぞ』





旦那は俺を立ち入らせなかった




斜めから覗く…その顔は



ニヤニヤと笑みを浮かべていながら
こめかみのあたりは
血管が浮き出ていて
心なしか眉がヒクヒク動いている






『関係……ない方だから

話すなら…私と

それに……こんな時間だから』







やめろ・・・マリア



本気でそう思う







『ふっ・・・クククっ

それで?他に言い訳はあるの?』






吹き出すのをこらえるような
嘲笑うような仕草をして

よそ行きの…さも優しいかのような
トーンでマリアに語りかける

マリアを見下ろすその笑顔は





恐ろしいほどに


目が笑ってない






ちっとも・・・これっぽっちも


目だけが笑ってない







俺は身震いがした

















『何したか・・・わかってるのか?』







突然に…その声のトーンが

地鳴りをあげるように低くなった









『自分のしたことがどういう事か…

わかってるのか?…って

聞いてんだよ……おい、コラ?』










『ケータイ…拾ってもらった。それだけ』






マリア・・・やめろって



ソイツ・・・ヤバイだろ?




お前が…誰よりも

それを知ってるだろ?








『ふふっ……お前ナァ』







血管と眉をピクピクさせて
男がマリアを睨み付ける





なに・・・突っ立ってやがる俺







『所詮は浅知恵のバカ女か…』








『・・・』





『ケータイ届けてもらっただけ?』






『・・・そうよ』








『へぇ……お前、欧米人か?まりあ』





『え?』







『届け物してくれた…良く知りもしない

そんな男に・・・随分と

肉体的サービスするんだな?…お前』








え・・・
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