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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰
『さて・・・』



形勢逆転、勝利は確実

そんな表情で俺の方を向いた

その目が

その尋問は…俺に移る





『おい、お前…一応聞いといてやるが

知っててコイツと関係したんだよな?』






『・・・』





ドックン・・・ドックン



心臓は…鼓動を増すことはあっても
一向に穏やかには

一度も…一瞬たりともならなかった






『やめて……カズキ…この人は本当に…』





『お前は黙ってろ・・・』







マリアの制止を
あっさりと振り切り
その目は再び俺をとらえる





『〃手引き〃したのもお前か?』



『・・・』




『私…、一人に決まってるでしょ』




マリアがマンションから
逃げた一件も疑われるのは
当然か…





『黙ってないで
答えたらどうだ?

お前……それでも
人妻と火遊びする程度の
甲斐性はあるんだろう…?』




『・・・』




旦那はすでに
マリアの話は聞かず
俺を尋問した






『っ…誤解だって言ってるでしょっ…!?』




マリアは怯まずに割り入った





『ケータイ届けてもらっただけ…』



『〃コレ〃は?
なんて説明するんだ?まりあ…』




旦那にスマホを見せつけられて
マリアは表情を歪める






『ケータイ届けてもらっただけ…!』



『フン・・・呆れたヤツだ』




マリアはひたすら繰り返して
…しらを切り通そうとしていた




『ケータイ届けてもらっただけ…

それだけ……あなたがなんて言っても

それだけ』







『~お前じゃ話にならない、まりあ

すっこんでろ…』







『なんて言われても、それだけ!

こんなのっ・・・!』





『・・・!?』




『っ!…っおい!!?』







マリアが一瞬の隙をついて

旦那の腕に掴みかかり

その手からスマホを抜き取って

階段から真っ逆さま…

下まで投げつけた








ガツンっ・・・!






アスファルトにスマホがぶつかる
鈍い音が響く






『その人は・・・関係ないから

もう帰ってもらって

お願い・・・っ』







追い詰められたマリアは
睨みあげるように夫を
真っ直ぐにみて懇願した
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