この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰

『カズキ、本当だから…
帰ってもらって・・・』
『まりあ・・・』
『言いがかりつけて…
いざ違いました…なんて言ったら
どうするつもりなのっ!?
ごめんじゃ済まされな…』
『・・・・・・拾え』
男はマリアの話は聞かず
階段の下に落ちたスマホを指した
『カズキ…』
『今すぐ拾え』
『カズ……、っっ…!?』
まばたきもしないくらいの一瞬
男はマリアの手をねじりあげ
首根っこを鷲掴みにして
階段を降りていく
『い・・・っ、…た…ぃ…っやめ、て』
『・・・』
引きずられるように階段を降りる
マリア・・・その姿を見て
俺は我にかえる
『ちょ…っ、何やってんですかっ!?』
バカみたいに傍観してた俺は
ようやく…咄嗟に
その男の背に手を伸ばすも
ちっとも届かず
慌てて追うように
階段を駆け降りる
ズシャっ……
『っ・・・!』
『ちょっと・・・!?
乱暴はやめてくださいって!』
『ホラ・・・拾え』
俺の制止など
当然のように聞かず
首根っこを掴んだまま
男がマリアを乱暴に
アスファルトに膝まずかせた
『・・・っ』
マリアは震えながら手を伸ばし
スマホを拾って旦那に返した
『謝れ・・・』
スマホを受け取り
男がマリアを睨み付ける
『ごめん・・・なさい』
『聞こえない』
『ごめんなさい・・・っ』
膝をついたまま
マリアが弱々しくその声を震わせた
『フン……まりあ、いいか?
お前のアタマでもわかるように
もう一度だけ言ってやる
よぉ~~く聞けよ?』
最後のたたみかけに入る…
そんな表情で
男がうつむいたマリアの頬を
掴み上げて顔を上げさせた
『まりあ?…お前は〃既婚者〃だ
わかるな?』
マリアがもう反論しない…出来ないと
確信したのだろう
薄ら笑いさえ浮かべて
マリアを覗き混む旦那…
『・・・』
ちょっと・・・待てよ
帰ってもらって・・・』
『まりあ・・・』
『言いがかりつけて…
いざ違いました…なんて言ったら
どうするつもりなのっ!?
ごめんじゃ済まされな…』
『・・・・・・拾え』
男はマリアの話は聞かず
階段の下に落ちたスマホを指した
『カズキ…』
『今すぐ拾え』
『カズ……、っっ…!?』
まばたきもしないくらいの一瞬
男はマリアの手をねじりあげ
首根っこを鷲掴みにして
階段を降りていく
『い・・・っ、…た…ぃ…っやめ、て』
『・・・』
引きずられるように階段を降りる
マリア・・・その姿を見て
俺は我にかえる
『ちょ…っ、何やってんですかっ!?』
バカみたいに傍観してた俺は
ようやく…咄嗟に
その男の背に手を伸ばすも
ちっとも届かず
慌てて追うように
階段を駆け降りる
ズシャっ……
『っ・・・!』
『ちょっと・・・!?
乱暴はやめてくださいって!』
『ホラ・・・拾え』
俺の制止など
当然のように聞かず
首根っこを掴んだまま
男がマリアを乱暴に
アスファルトに膝まずかせた
『・・・っ』
マリアは震えながら手を伸ばし
スマホを拾って旦那に返した
『謝れ・・・』
スマホを受け取り
男がマリアを睨み付ける
『ごめん・・・なさい』
『聞こえない』
『ごめんなさい・・・っ』
膝をついたまま
マリアが弱々しくその声を震わせた
『フン……まりあ、いいか?
お前のアタマでもわかるように
もう一度だけ言ってやる
よぉ~~く聞けよ?』
最後のたたみかけに入る…
そんな表情で
男がうつむいたマリアの頬を
掴み上げて顔を上げさせた
『まりあ?…お前は〃既婚者〃だ
わかるな?』
マリアがもう反論しない…出来ないと
確信したのだろう
薄ら笑いさえ浮かべて
マリアを覗き混む旦那…
『・・・』
ちょっと・・・待てよ

