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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰
マリアが何を言われても
暴力を振るわれても

決してそれを認めないのは
ここに俺がいるからだ


俺が出て来てしまったからだ





マリアは俺を必死に庇っている




例えこの…
人を見下し切った旦那でなくても



誰がみても

通らない…言い逃れのできない

笑い飛ばされてしまうような

メチャクチャな言い訳してでも

嘘をつき続けているのは





俺を守るためだ









飛び出して来た挙げ句が
結局これかよ俺は…






俺のせいで更に
マリアは途端に弱味でも
握られたみたいに

咎められ
責め立てられ







それって・・・ちげぇよな?







俺は…動揺してるのはもちろんだが

そんなマリアを前に

この旦那に本当のとこを

言うにも言い出せない

そんな思いも少なからずあった







でもそれって…ちげぇよな?




それって・・・もっとちげぇよな?








どっちにしても、ちげーよな





間違い




大間違いだらけだろ?



『・・・』



ドックン・・・ドックン・・・




ゴクっ・・・






俺は……唾をのみこんで

マリアを詰(なじ)っているその男の

真後ろに立った





『まりあ聞いてるか?おい?
お前のしたことはなぁ…』



『・・・』



『おい!…まりあっ!』












なるほど・・・へぇ、わかった


よくわかったよ、マリア


こういう事すんだもんな


こういうカオして


こういう目して


こういう言葉あびせて




お前を…その人生を踏みつけて




何年もマリアを

虐げてきたんだな・・・




目の前で…実際に見て

よぉく・・・

よぉくわかったよ、マリア・・・






















『・・・待って下さい』






『~~だからお前はなぁ…、…?』






『やめてください』







『・・・?』





マリアを責め立てる
その言葉が止み

蛇みたいな眼光が
やっと俺の方に向いた





『その人を責めるのは…間違いです』






『なんだと?』







『あなたが…本当に咎めるべきは

彼女では・・・

奥さんでは、ありません』
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