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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰
『あなたが…本当に咎めるべきは

奥さんではなく・・・俺です』








俺は…その男・・・いや

マリアの夫に告げて

そのまま頭を下げた










『・・・ふふっ』




俺の頭上から
その失笑する音が聞こえた






『元はと言えば…俺が原因です

だから…奥さんを

彼女を責めないで下さい』








『お前…』







『お願いします』







『認めるんだな…?』








『はい』















『ふふふっ・・・だそうだぞ?』



男が目線をマリアに移して
ニヤニヤと笑った





『ち・・・がう』






マリアが首を振りながら
うろたえた目で俺を見つめていた







『俺は…彼女に家庭があることを…

夫のいる人と知りながら

彼女と親しくなりたくて…』






『ちが・・・う…』









『俺が…強引に言い寄ったんです』










『ちがう・・・』








『すみませんでした・・・』






マリアを遮って
言い終えると

俺はもう一度
マリアの夫に頭を下げた








『ククク・・・まりあ?

〃彼〃は…あっさり認めて

お前を裏切ってしまったみたいだな』









『・・・』







『ちがう・・・ちがうっ…!

デタラメ言ってる…っ、その人』





『プッ…なぁにがデタラメだ

一番デタラメ言ってるヤツが
何をほざいている

バカもそこまでいくと
病気だぞ、まりあ

本人がそう言ってるだろ?
お前の目の前で…!

なぁ!?』







『・・・はい。

ですから…言い訳もありませんし

訴えられても、どんな要求をされても

異論はありません

しかるべき…対応を…』






『何言ってるのっ・・・!?』





マリアがなりふりかまわず
髪を振り乱して
俺の言葉を遮った






『カズキ…!この人おかしいよ!

メチャクチャ言ってるの!

ウソばっかり!』






『俺は…わかっていて

してはならないことをしたんです』







『ねぇ!何言ってるのっ!!?

やめてよ!』





マリアはすでにパニック状態…
涙をこぼしていた








ごめんな・・・マリア
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