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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰
『ほら……立て』


『・・・』



男はぐったりと座り込んだマリアを
腕を引っ張って強引に立たせる







『待って下さい・・・』




俺は男の前を塞いだ





『なんだ、まだいたのか?

とっとと失せろ…俺の気が

変わらないうちにな

そして二度と現れないでくれ』





男は膝から血を流しているマリアに
構うこともなく

腕をグイグイ引っ張って
歩かせている





『どこに・・・連れていくんですか?』







ピタ・・・



男が振り向いた








『ハッ…おかしなことを聞くヤツだ

〃妻〃を家に連れて帰るだけだ

フン…外には

お前みたいな〃悪い虫〃が

うろちょろしてるみたいだしなぁ?』








そりゃ……おっしゃる通り


だけどよ


それって・・・








『また・・・あんなことする気ですか?』









『・・・。あんなこと?

ってのは・・・どんなことだ?』









無表情が一瞬
ニヤリと笑う







ヤベ・・・










『・・・やはり

〃手引き〃したか…お前』








『それは・・・』








『ふ・・・まぁ、いい

今後一切、関わりのないことだ

~まりあ……行くぞ

ほら……止まるな』









マリアが行ってしまう



行かせたら・・・ダメだ


それだけはわかる










『待っ・・・』








『・・・はなして』







・・・?!









『早く歩け…そこに車つけてある』








『その人は…関係ない』







『もう済んだ事だ……誰も聞いてないぞ』







『その人は・・・いつも

私を助けてくれた・・・それだけ』







『おい・・・まりあ』








『私は・・・カズキとは、行かない』








『おい・・・いい加減に』









『その人のことは…関係ない

あっても、なくても

いても…いなくても

私は、遅かれ早かれ

あなたの元からは去っていた』








『・・・』








『あなたの元には・・・戻らない』









〃・・・マリア〃
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