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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰
マリアは、ゆっくりと顔をあげ
旦那を直視した





『毎日…毎日…

生きてるのか死んでるのかも
わからなかった

あなたの顔色うかがって・・・
ご機嫌とりして

〃やって当たり前〃の毎日には
お休みさえもない

お前は楽でいいよな、なんて
嫌みを言われて

あなたの母親や…身内には
役立たずの嫁と揶揄されて

あなたは仕事を理由に
何もかも好き放題…

自分だけ充実してた

〃疲れてる〃の一言で
許されるのは、あなただけ

私が傷ついていようが泣いていようが
あなたは庇ってもくれなかった

私が悪い…それだけ

痛みも・・・慶びも
分かち合えない』





『何が言いたい…?』







『そんなの…何が夫婦なの

何が……家族なの

あなたが欲しかったのは
家族じゃなくて…いつでも
自分の言いなりになる…

自分より弱い者を作って
そばに置きたかっただけでしょ』




『いい加減にしろ』





『私じゃなくたって…なんだって
誰だって良かったじゃない』





『いい加減にしろ!
自分の立場をわかってるのか!?』




『私を…妻だなんて

人だとさえ・・・思ってなかったでしょ』






『一人でまともに生きていくことも
できないくせに御託を並べるな

弁護士使って作らせた
稚拙な内容証明はなんだ?

ワガママなヤツほど
メチャクチャを言うもんだなぁ!?

どこの低脳な弁護士雇ったんだ?
えぇ?!

俺はお前と違ってまっとうに働いて
お前に十分な生活をさせてきた

なにより

俺は…不貞をはたらいたりしていないからな』






マリア・・・


言ってる事の正否じゃない…

そいつをあまり挑発するな




感情的に・・・なるな








『・・・ふ…

ふふふっ・・・』








え・・・?








『あははは…っ・・・』







笑える事なんか…ひとつもない




なのに




マリアが・・・笑った
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