この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰

一体どうした?
否応なしにマリアに視線は集中した
マリアを見ると…笑いを堪えるように
口元を少し隠して
なんと言うか…なんとも言えない
俺が見たこともない表情をして
腕組みして旦那を見ていた
見たこともない……そう思ってるのは
その夫も…一緒、そんな様子
『カズキは…頭も良くて
仕事もできて優秀で…
社会的なキャリアもある
その上…ワガママ言って出ていって
不倫までした妻を許してあげよう
…なんて
心の広い…完璧な〃旦那様〃だもんね?』
『・・・?』
『そんな…最低な女房と
これからも…死ぬまでずぅ~~っと
夫婦でいてくれる旦那さん?
最初で最後…ロボットの小言でも
聞いてみない?』
何を…言う気だ、マリア・・・?
『ねぇ…カズキ
〃恥ずかしい〃って
思ったことある?』
『なんだと?』
『ぷっ・・・ないんだ?ホントに』
『なんの話だ?…おい
何がおかしい…まりあ
お前…開き直るつもりか?!』
『見ているのも恥ずかしい…
それだけよ・・・』
『なに…?』
睨み付けて脅すような夫に
マリアはちっとも怯まずに続けた
『いつも…いつでも
自分の主張が正しいって思ってて
自画自賛もイイ所
自分を優れてると思って
相手を見下して
力や…経済的で相手を押さえつけるのが
それが〃甲斐性〃だなんて勘違いしてて
一体いつの時代の人間?
自分の思う〃幸せ〃が
あなたの〃押し付ける幸せ〃が
相手にとって…幸せだなんて
本当に思ってるの?』
『お前・・・』
『わからないよね…
あなたの作った…狭くて小さい
あなたの自由な
〃家庭〃って言う社会には
自分に逆らわない
〃ロボット〃がたった一人
誰もあなたに意見なんかしなかった』
『・・・』
『井の中の蛙・・・
裸の王さま・・・そんなあなたに
誰も教えてくれなかったもんね
それは、わからないよね……ふふっ』
『~~フン…なんの取り柄もない
役にも立たない主婦が
何の主張だ…馬鹿馬鹿しい』
『その…取り柄もない役立たずにさえ
あなたはずっと腹の底から
心の底から笑われてた』
否応なしにマリアに視線は集中した
マリアを見ると…笑いを堪えるように
口元を少し隠して
なんと言うか…なんとも言えない
俺が見たこともない表情をして
腕組みして旦那を見ていた
見たこともない……そう思ってるのは
その夫も…一緒、そんな様子
『カズキは…頭も良くて
仕事もできて優秀で…
社会的なキャリアもある
その上…ワガママ言って出ていって
不倫までした妻を許してあげよう
…なんて
心の広い…完璧な〃旦那様〃だもんね?』
『・・・?』
『そんな…最低な女房と
これからも…死ぬまでずぅ~~っと
夫婦でいてくれる旦那さん?
最初で最後…ロボットの小言でも
聞いてみない?』
何を…言う気だ、マリア・・・?
『ねぇ…カズキ
〃恥ずかしい〃って
思ったことある?』
『なんだと?』
『ぷっ・・・ないんだ?ホントに』
『なんの話だ?…おい
何がおかしい…まりあ
お前…開き直るつもりか?!』
『見ているのも恥ずかしい…
それだけよ・・・』
『なに…?』
睨み付けて脅すような夫に
マリアはちっとも怯まずに続けた
『いつも…いつでも
自分の主張が正しいって思ってて
自画自賛もイイ所
自分を優れてると思って
相手を見下して
力や…経済的で相手を押さえつけるのが
それが〃甲斐性〃だなんて勘違いしてて
一体いつの時代の人間?
自分の思う〃幸せ〃が
あなたの〃押し付ける幸せ〃が
相手にとって…幸せだなんて
本当に思ってるの?』
『お前・・・』
『わからないよね…
あなたの作った…狭くて小さい
あなたの自由な
〃家庭〃って言う社会には
自分に逆らわない
〃ロボット〃がたった一人
誰もあなたに意見なんかしなかった』
『・・・』
『井の中の蛙・・・
裸の王さま・・・そんなあなたに
誰も教えてくれなかったもんね
それは、わからないよね……ふふっ』
『~~フン…なんの取り柄もない
役にも立たない主婦が
何の主張だ…馬鹿馬鹿しい』
『その…取り柄もない役立たずにさえ
あなたはずっと腹の底から
心の底から笑われてた』

