この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰

呆然…としてる場合じゃないが
俺は傍観していた
なんつぅか…遠いどこか誰かの
〃夫婦喧嘩〃みてる
そんな…現実逃避してるかのような
気持ちにさえなって
マリアは、こんな不誠実な
態度や言動を進んでとるやつじゃない
ましてや
旦那を…それも、こんな危なげなヤツを
怒らせるとわかっていて
そんなマリアを・・・俺は
止めるべきだ…?
こんな…話も通じない相手を
いや…通じない男だから?
どうせ・・・通じないから
自分で言ってる通り
最初で最後…
自分の…本当の声を・・・あげてるのか?
マリアは…旦那に
こんな態度をとったこともなければ
実際にその本心を
ぶつけたことなんかなかったんだろうな
そしてマリアの話すことは事実
それを物語るのだった
『・・・こんな、あなたのずっと
見下し…〃飼ってやってる〃くらいに
思っていた
〃私なんか〃にでさえ・・・あなたは
ずっと・・・ずっと
哀れまれて…笑われてたのよ?
それに・・・本当に気づかなかった?』
『だまれ・・・』
『これが本当の私だよ?
私が…ロボットやめて
感情や意思をもった〃人間〃らしく
あなたといられたなら
私はこうして…ずっと
あなたを笑っていたでしょうね…
その優秀なアタマ使っても
わからなかった?』
『だまれ…っ!……取り消せ』
『…ムキにならないでよ
あなたにとって…取るに足らない
〃低脳な女房〃の…ただの〃小言〃でしょ?』
『撤回しろ・・・』
『イヤ・・・』
マリアは
マリアに…ちっとも似合わない
精一杯取り繕ったかのような
皮肉たっぷりの嘲笑うような表情を
わざと旦那に見せつけて立っていた
『あなたに都合の良い…
あなたの〃理想の妻〃の像なんて
幻想もいいところ
そんなものは…存在しない
そう言ってるの
その現実を…いい加減知ってよ』
マリア・・・
わかっていてやったんだろ?
だけどさ
それはやっぱりマズイんだ
そんな事をすれば当然…
わかってても
そりゃマズイって、マリア・・・
俺は傍観していた
なんつぅか…遠いどこか誰かの
〃夫婦喧嘩〃みてる
そんな…現実逃避してるかのような
気持ちにさえなって
マリアは、こんな不誠実な
態度や言動を進んでとるやつじゃない
ましてや
旦那を…それも、こんな危なげなヤツを
怒らせるとわかっていて
そんなマリアを・・・俺は
止めるべきだ…?
こんな…話も通じない相手を
いや…通じない男だから?
どうせ・・・通じないから
自分で言ってる通り
最初で最後…
自分の…本当の声を・・・あげてるのか?
マリアは…旦那に
こんな態度をとったこともなければ
実際にその本心を
ぶつけたことなんかなかったんだろうな
そしてマリアの話すことは事実
それを物語るのだった
『・・・こんな、あなたのずっと
見下し…〃飼ってやってる〃くらいに
思っていた
〃私なんか〃にでさえ・・・あなたは
ずっと・・・ずっと
哀れまれて…笑われてたのよ?
それに・・・本当に気づかなかった?』
『だまれ・・・』
『これが本当の私だよ?
私が…ロボットやめて
感情や意思をもった〃人間〃らしく
あなたといられたなら
私はこうして…ずっと
あなたを笑っていたでしょうね…
その優秀なアタマ使っても
わからなかった?』
『だまれ…っ!……取り消せ』
『…ムキにならないでよ
あなたにとって…取るに足らない
〃低脳な女房〃の…ただの〃小言〃でしょ?』
『撤回しろ・・・』
『イヤ・・・』
マリアは
マリアに…ちっとも似合わない
精一杯取り繕ったかのような
皮肉たっぷりの嘲笑うような表情を
わざと旦那に見せつけて立っていた
『あなたに都合の良い…
あなたの〃理想の妻〃の像なんて
幻想もいいところ
そんなものは…存在しない
そう言ってるの
その現実を…いい加減知ってよ』
マリア・・・
わかっていてやったんだろ?
だけどさ
それはやっぱりマズイんだ
そんな事をすれば当然…
わかってても
そりゃマズイって、マリア・・・

