この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰

爆発寸前・・・否
爆発したマリアに
当然のごとく手がとんだ
『言いたいことは言わせてやったぞ?
気が済んだか?…淫乱女』
『・・・』
マリアは頬を押さえて立っていた
『身の程をわきまえろ?』
そして…そうなるまで
黙って見ていた…情けない俺
『行くぞ・・・早く車に乗れ、まりあ』
『・・・っ』
マリアは引かれる手に力を入れて
わずかに抵抗する
『早く・・・来るんだ』
『・・・・・・ぃゃ』
是が非でも…執拗なまでに
マリアを連れて行こうとする旦那…
この男には
マリアの言った事が…その意味
その気持ちが…本当に
わからないのだろうか?
仮にも出ていった奥さんに
ここまで言わせて
ここまで言われて…
それでも連れ戻そうという
こんなプライド高くて
ひねくれた男が…
いや・・・ちがうんだ
〃『許さないから側にいる』〃
夢の中のマリアの声が
なぜか急に脳裏によみがえった
置かれた状況も立場も
マリアはわかっている
それでも身体が拒否しているんだ
そりゃ……そうだ
だって行ったその先にあるのは
『・・・やめてください』
『・・・?!』
俺はマリアを強引に引いていく
そいつの肩を掴んだ
『おい……』
『その人に・・・乱暴しないでください』
『お前には関係ない』
『関係あります…
俺の…招いたことですから』
『他人には関係ないと言ってる…
人の女房に手を出しておいて
おこがましい・・・
とっとと退散しろ』
『・・・他人っていうなら
あんただって〃他人〃だろ・・・』
『……なんだと?』
『・・・』
〃・・・。〃
爆発したマリアに
当然のごとく手がとんだ
『言いたいことは言わせてやったぞ?
気が済んだか?…淫乱女』
『・・・』
マリアは頬を押さえて立っていた
『身の程をわきまえろ?』
そして…そうなるまで
黙って見ていた…情けない俺
『行くぞ・・・早く車に乗れ、まりあ』
『・・・っ』
マリアは引かれる手に力を入れて
わずかに抵抗する
『早く・・・来るんだ』
『・・・・・・ぃゃ』
是が非でも…執拗なまでに
マリアを連れて行こうとする旦那…
この男には
マリアの言った事が…その意味
その気持ちが…本当に
わからないのだろうか?
仮にも出ていった奥さんに
ここまで言わせて
ここまで言われて…
それでも連れ戻そうという
こんなプライド高くて
ひねくれた男が…
いや・・・ちがうんだ
〃『許さないから側にいる』〃
夢の中のマリアの声が
なぜか急に脳裏によみがえった
置かれた状況も立場も
マリアはわかっている
それでも身体が拒否しているんだ
そりゃ……そうだ
だって行ったその先にあるのは
『・・・やめてください』
『・・・?!』
俺はマリアを強引に引いていく
そいつの肩を掴んだ
『おい……』
『その人に・・・乱暴しないでください』
『お前には関係ない』
『関係あります…
俺の…招いたことですから』
『他人には関係ないと言ってる…
人の女房に手を出しておいて
おこがましい・・・
とっとと退散しろ』
『・・・他人っていうなら
あんただって〃他人〃だろ・・・』
『……なんだと?』
『・・・』
〃・・・。〃

