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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第21章 覚めない悪夢(ゆめ)・・・
『いってらっしゃい・・・』



朝、マリアがカズキを見送る


仕事に向かう…家を出たはずの夫が
玄関の前にまだ居ることがわかる


外から…二重ロックをしている
それがマリアにわかっていた




『・・・ハァ』




マリアは一人になった
広いマンションで
ため息をついた



息苦しい……残っていた癖で
ベランダに出ようと
窓をあける・・・




グッ・・・



〃あれ?…〃



窓が開かない…

ゴムパッキンが引っ付いてるのか?
マリアは鍵をガチャガチャと動かす


…そもそもカギが動かない



『・・・?!』



窓の鍵部分が…よく見ると
接着剤か何かで固まっている


ドタバタっ…


リビング、洋室、応接…

全て見たがベランダに面した部屋の
窓は同様になっている


〃・・・信じられない〃



マリアはフラフラと座り込み
あまり行きたくはない寝室に向かった



カラカラ・・・


鉄格子のしてある窓だけは開いた




『スゥー・・・』



唯一の開く窓の前で
マリアは必死に息をした










『お帰りなさい…』


夕刻、露骨に不機嫌そうな
カズキと対面する





『お疲れさま…お風呂、沸いてるよ』


『腹減った・・・』





ギグっ・・・



マリアが青ざめた




『・・・ごめん、カズキ』







『・・・どういう事』






『ごはん…出来てないの』







『…一日中・・・家にいて?
随分と…結構なご身分だなぁ?』






〃あぁ…始まった〃





次々に始まる嫌がらせに
マリアは吐き気がした





〃一歩…玄関をくぐって中に入れば

この男は王様・・・それだけのこと〃







『ネットスーパーで注文したけど
まだ届かないから・・・』




『ふぅん……それで?』






『電話も…訪問も…
カズキ以外は出るなって言ったでしょう

それに・・・玄関開けてくれないじゃない
宅配を昼間に指定しても受け取れないよ』





『だから?…』





『~~~~…』
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