この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第3章 家出娘の正体は・・・
ガサゴソ・・・
これで……いいか?
『ホイ…着て行きな?』
俺は帰り支度(と言っても玄関に向かうだけ)
をするマリアに
パーカーを羽織らせた。
『ぁの……でも』
『昼間だし、陽も照ってるけど
さすがにそれじゃ寒いだろ?
それに…』
家どこだか知らねぇけど
さすがにそんなカッコーで歩いてたら
あやしいぞ?
『ぇ・・・と』
『それと、~それ…履いていきな?』
玄関のゴムサンダルを指さす。
『・・・』
『ないより…マシだろ?』
ブカブカの靴……よりは
サンダルのがまだ紛れそうだし。
『・・・』
『返さなくていいから』
もう、これきり
会うこともないだろうからな。
『あの…何から何まで、ありがとう』
マリアはすまなそうに
切なそうな顔して
また俺に頭を下げてきた。
『ええと…駅って……どう行けば』
『あぁ、えっとな・・・てかさ
タクシー呼ぶけど?』
住所言えば届けてくれるし
寒いしさ。
何より、ブカブカのパーカーに
ボロサンダル……
ヘンテコな格好で駅ウロウロすんの
ちと気の毒だしよ。
『・・・じゃぁ…うん』
俺はタクシーを呼んで
マリアにタクシー代を渡した。
これで……いいか?
『ホイ…着て行きな?』
俺は帰り支度(と言っても玄関に向かうだけ)
をするマリアに
パーカーを羽織らせた。
『ぁの……でも』
『昼間だし、陽も照ってるけど
さすがにそれじゃ寒いだろ?
それに…』
家どこだか知らねぇけど
さすがにそんなカッコーで歩いてたら
あやしいぞ?
『ぇ・・・と』
『それと、~それ…履いていきな?』
玄関のゴムサンダルを指さす。
『・・・』
『ないより…マシだろ?』
ブカブカの靴……よりは
サンダルのがまだ紛れそうだし。
『・・・』
『返さなくていいから』
もう、これきり
会うこともないだろうからな。
『あの…何から何まで、ありがとう』
マリアはすまなそうに
切なそうな顔して
また俺に頭を下げてきた。
『ええと…駅って……どう行けば』
『あぁ、えっとな・・・てかさ
タクシー呼ぶけど?』
住所言えば届けてくれるし
寒いしさ。
何より、ブカブカのパーカーに
ボロサンダル……
ヘンテコな格好で駅ウロウロすんの
ちと気の毒だしよ。
『・・・じゃぁ…うん』
俺はタクシーを呼んで
マリアにタクシー代を渡した。