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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第24章 二人だけの誓い・・・
汗だく・・・ずぶ濡れのまま
二人並んでベットに身を投げ出した




『ゆぅちゃん・・・』



モゾモゾ…



マリアは、それでも尚
腕を絡めてくっついてきた




おいおい(笑)
どうしちゃったんだよオマエ





・・・なんて


ポーズであっても
言う気にならなくて


甘えてくるマリアを
そのまま迎え入れた






『〃天国〃みたい・・・』







腕の中から
マリアの声がした





『ははっ…〃イク〃のは構わねぇけど


・・・勝手に〃逝く〃な(笑)』







『何もかもが・・・違い過ぎて

時々・・・わからなくなってた』






『???』



まだ少し…呼吸を乱しながら
マリアは妙な事を言う






『ついさっき…つい昨日…まで

生きてるか死んでるかわかんないような

地獄みたいな…なにもない世界にいたのに』







『・・・』







『今は…天国にいる…みたいに
一番いたかったところにいる

違い過ぎて…わからなくなる

自分が・・・居るべき場所は
本当はどこなのか

何が…正しいのか』






マリアが・・・追い込まれていた
そんな主旨が見える
意味深な言葉




俺はマリアに
昨日までの事も何も

言及する気は更々なかったけど
ポツリポツリと話し出したマリアを見て
黙って話を聞くことにしたんだ




あまりに追い詰められて
マリアは、それこそ
感覚が麻痺していたんだろうな


そんな事が浮かんだ



何よりは・・・









『私・・・自分に罰を与えたかった』







『・・・』





マリアが・・・堕ちることまで堕ちる
とでも言うように


あそこまで
自分を傷付けた…その理由が


本人から語られる事で
俺は少し…少しだけ納得した


そんな気がしたんだ
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