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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第24章 二人だけの誓い・・・
『どんなに…〃理由〃があっても
私は…夫から逃げて

夫を裏切って
自分だけ幸せになろうとした

だから…これは
私が受けて当然の罰なんだ、って』







ちがう・・・絶対にちがう




どこか麻痺してるようなマリアに
言い切りたかった





『当てもなく…ではあったけど
まったく考えずに…飛び出したんじゃ
なかったんだ』





『うん…』




俺はマリアの背中や頭を撫でながら
ひたすらうなずいて聞いていた






『役所に…それこそシェルターとか
相談に…もうそれしかないかなって
とにかく飛び出したの』




『・・・』




マリアの口から語られる
当初の心境…状況





『初めて・・・
〃本当の孤独〃を…味わった』





『本当の孤独?』







『うん…とにかく…なるべく遠くに遠くに
すぐにはみつからない場所に…って

必死に歩いたのは良いけど
ケータイもないし、日にちも時間も
知るのに一々一苦労したり

便利な世の中って…ひとつの便利さを
なくすと本当にこわいって知ったの

当たり前みたいに情報を得ようとしても
調べる術もなかったり

結局しばらくさまよってたの…』





『現代に類い稀なサバイバル生活だな…』




知らない土地に飛び出してきた
今の俺には

ほんの少しだけ
想像できた、当初のマリアの孤独





『ふふ……でしょ?

そしたら・・・』






・・・。




『声・・・かけられたんだ…』





『・・・』





マリアは少し目を反らして
黙ってることで肯定していた






『私には…お似合いの
それも・・・有難い…罰だと思った

あぁ、ここまで来たのか
こうやって生きろって事か…って』






『勝手に…バカな解釈してんじゃねぇよ…』






『人を裏切って…人を巻き込んで
迷惑かけたんだから

ちゃんと苦しみなさい…って
償いなさい…って

そういう事だと思った』






他人から見たら

どんなにバカな事を言ってても



紛れもなく、マリアが

当初感じていた思い…その本音
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