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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第26章 運命は・・・先着順?
「橘さんの奥さんの分は…
それでは後日・・・郵送にて」

『ええ…すみませんね』









俺は・・・かまわなかったんだ




家族や・・・母親ならともかく





俺のことなら・・・俺なら



誰に何を



どれだけ何を言われても良かったんだ







それは

俺が甘んじて受けるべき咎めでもあり

なんの異論もないことだった





だから・・・例え理不尽に

何を言われても

俺は・・・かまわなかったんだ








だけど・・・俺










「それでは…本日はこれにて」








俺は・・・どうしても

それだけは・・・許せなかった








「皆様、長らくお疲れさまで…」










マリアのこと・・・



彼女のことだけは




俺は・・・
















『・・・・・・12月』















「は・・・?」



『・・・?』

『?……』



『ユウト…?』















マリアのことだけは


マリアにだけは


不名誉な…悪女のレッテルを
貼られたり


言葉汚く…彼女が罵声を浴びせられる




誰も真実(なに)も知らない・・・





誰も・・・真実を知らずに


一方的に


マリアが罪を被るような





そんな風に…彼女が一人

悪者にされる





それだけは・・・俺










『12月でした・・・』












それだけは・・・どうしても


許せなかったんだ













『ある年の・・・12月の・・・事でした』
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