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第27章 飛べない鳥・・・

〃『マリア・・・開けて？』〃






『っ…開けて、じゃないよ…っ

何してるの？…何考えてるの！？』






〃ねぇ…ゆぅちゃん、どうしたのよ？！〃






〃『話があるんだ』〃











『無理・・・、帰って・・・』






私はインターホンのマイク部分に
貼り付くように

ボソボソと小声で
必死に彼に訴えかけた






カズキに…みつかりませんように


見つからないうちに…早く





これ以上・・・この人に

何かあったら・・・私









〃『マリア・・・』〃






『話なんかない・・・出来ないよ

第一…会ったり出来るはずないでしょっ…

いくらなんでも…あり得ない…

何考えてるのよっ…？！』








〃『ゃ……そうじゃなくて、マリア』〃







『帰って・・・！…お願いっ』









〃『いるんだろ？…旦那(ｱｲﾂ)』〃






ゆぅちゃん・・・彼は


どうしてしまったの？

何を考えてるの？


誰か・・・私に教えて








『わかってるなら早く帰って・・・っ』










ﾄﾞｯｸﾝ……ﾄﾞｯｸﾝ……




錯乱しそうに動転して

一人焦っていた私の背に…






ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ・・・








無情にも・・・奥の部屋から



廊下から



足音が響いてきた