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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・

トントントン・・・
ガチャ……
『ハッ……。~~っ!!?
っ……し、新聞なら間に合ってますので
うちは結構です…っ、お帰り下さい……っ』
プツっ・・・
カズキがリビングのドアを開ける瞬間
私は咄嗟に
カズキに聞こえるように嘘をついて
強引にインターホンの通話を切った
ドックン……ドックン……
『・・・』
不機嫌そうな・・・夫の表情
『・・・新聞屋さん・・・しつこくて』
疑心暗鬼というのかな
堂々としていれば良いのに
動揺しきっている私は
夫の睨み付けるような目に
何かを…全てを
見透かされてるのではないかと
一人で怯えていた
知らず知らずのうちに
インターホンのある壁の前に立って
そこを隠している私がいたことに
私は……気付いていなかった
ジロ……
『・・・っ』
びくっ…
夫の視線ひとつで
また肩が震える
『カズキ……向こうで涼んでて、私…』
『・・・』
ピンポーン・・・
『っ・・・』
〃嘘でしょう・・・!?〃
再び鳴った呼び出し音に
私は……壁に背をつけたまま
夫の顔色を伺っていた
『まりあ・・・』
『~~もう・・・む…無視するね
しつこいから・・・
日中は・・・よくあるの、こういうの』
『・・・』
『・・・っ、・・・ぁ…っ…!』
グイ…っ
カズキが私の肩を掴んで
半ば突き飛ばすように
壁からはがして
インターホンの画面を・・・覗いた
ガチャ……
『ハッ……。~~っ!!?
っ……し、新聞なら間に合ってますので
うちは結構です…っ、お帰り下さい……っ』
プツっ・・・
カズキがリビングのドアを開ける瞬間
私は咄嗟に
カズキに聞こえるように嘘をついて
強引にインターホンの通話を切った
ドックン……ドックン……
『・・・』
不機嫌そうな・・・夫の表情
『・・・新聞屋さん・・・しつこくて』
疑心暗鬼というのかな
堂々としていれば良いのに
動揺しきっている私は
夫の睨み付けるような目に
何かを…全てを
見透かされてるのではないかと
一人で怯えていた
知らず知らずのうちに
インターホンのある壁の前に立って
そこを隠している私がいたことに
私は……気付いていなかった
ジロ……
『・・・っ』
びくっ…
夫の視線ひとつで
また肩が震える
『カズキ……向こうで涼んでて、私…』
『・・・』
ピンポーン・・・
『っ・・・』
〃嘘でしょう・・・!?〃
再び鳴った呼び出し音に
私は……壁に背をつけたまま
夫の顔色を伺っていた
『まりあ・・・』
『~~もう・・・む…無視するね
しつこいから・・・
日中は・・・よくあるの、こういうの』
『・・・』
『・・・っ、・・・ぁ…っ…!』
グイ…っ
カズキが私の肩を掴んで
半ば突き飛ばすように
壁からはがして
インターホンの画面を・・・覗いた

