この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・
『・・・』
私の体を押し退けて
ひたすら
じっ・・・・・・
っと
インターホンの画面を覗く夫…
ドックン…ドックン…ドックン…ドックン
『~~・・・』
私は振り返らずとも
訪問者が誰かを知っている
動揺しきって・・・
なにより
恐くて・・・夫の表情(カオ)を見れなかった
ピッ…
私の気持ちなど去ることながら
カズキは無言で
通話ボタンを押した
〃『マリア・・・聞いて?
話があるのは・・・マリアにじゃないんだ』〃
『・・・っ』
〃ゆぅちゃん・・・っ〃
びくっ…
『~~・・・』
訪問者の声に
私は……恐る恐る
夫の方を見た
『・・・』
じっ・・・っと
モニターをただ見て
言葉を発しない無表情の夫…
通話しているのがカズキだなどと
思ってもいないであろう訪問者…
彼は……私だと思って
呼び掛け続けてきた
〃『マリアに…話があるんじゃないんだ
だから・・・、・・・あけてくれ』〃
『・・・』
『~~っ…』
〃ゆぅちゃん・・・なぜ?〃
それは・・・一体、どういう意味?
などと
考える余裕もない私は
いつの間にか…背中に大量の汗をかいて
びくびくしながら
モニターを覗く夫を見ていた
『・・・っ』
咄嗟?・・・本能的・・・?
私は夫とモニターの間に
パッと手を伸ばして
通話を切ろうとしてしまった
『・・・』
『っ・・・ぁ…っ!』
カズキにあっさり手を捻りあげられて
再び押し退けられた
そして・・・
『な・・・、カズキ……っ?!』
『・・・』
ピッ…
『・・・?!』
ブツ…っ
夫が・・・無言で
オートロックの〃解除ボタン〃を押して
私が手を伸ばす前に
通話画面を切った・・・
手を伸ばす私の目が
その後方でエントランスのドアが開き
振り返る彼の姿を…捉えた
私の体を押し退けて
ひたすら
じっ・・・・・・
っと
インターホンの画面を覗く夫…
ドックン…ドックン…ドックン…ドックン
『~~・・・』
私は振り返らずとも
訪問者が誰かを知っている
動揺しきって・・・
なにより
恐くて・・・夫の表情(カオ)を見れなかった
ピッ…
私の気持ちなど去ることながら
カズキは無言で
通話ボタンを押した
〃『マリア・・・聞いて?
話があるのは・・・マリアにじゃないんだ』〃
『・・・っ』
〃ゆぅちゃん・・・っ〃
びくっ…
『~~・・・』
訪問者の声に
私は……恐る恐る
夫の方を見た
『・・・』
じっ・・・っと
モニターをただ見て
言葉を発しない無表情の夫…
通話しているのがカズキだなどと
思ってもいないであろう訪問者…
彼は……私だと思って
呼び掛け続けてきた
〃『マリアに…話があるんじゃないんだ
だから・・・、・・・あけてくれ』〃
『・・・』
『~~っ…』
〃ゆぅちゃん・・・なぜ?〃
それは・・・一体、どういう意味?
などと
考える余裕もない私は
いつの間にか…背中に大量の汗をかいて
びくびくしながら
モニターを覗く夫を見ていた
『・・・っ』
咄嗟?・・・本能的・・・?
私は夫とモニターの間に
パッと手を伸ばして
通話を切ろうとしてしまった
『・・・』
『っ・・・ぁ…っ!』
カズキにあっさり手を捻りあげられて
再び押し退けられた
そして・・・
『な・・・、カズキ……っ?!』
『・・・』
ピッ…
『・・・?!』
ブツ…っ
夫が・・・無言で
オートロックの〃解除ボタン〃を押して
私が手を伸ばす前に
通話画面を切った・・・
手を伸ばす私の目が
その後方でエントランスのドアが開き
振り返る彼の姿を…捉えた