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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・
『スゥ・・・』
俺は・・・一息、深呼吸して
静かに音を立てて開いた
マンションのエントランスの自動ドアをくぐる
世間一般的に見て……人が、羨むような
住み心地の良さそうな…立派な建物
だけどそれは・・・俺から見れば
開かない鍵の取り付けられた
鳥かごのような・・・冷たい建物
ここに・・・閉じ込められているのは
俺の・・・大切な人
大事な・・・アイツだ
〃『お願い・・・帰って』〃
インターホンの呼び出しに応えたのが
すぐに、その人とわかる
少しぶりに聞いた・・・その声は
姿を見ずとも…その表情がわかるような
動揺を隠せない、震えた声
その声の主は、当然のごとく
ドアの解錠を拒絶した
俺はしつこく…インターホンを鳴らし
〃『ぁ…っ・・・~~*#※*』〃
『・・・』
インターホンの向こうで
一瞬・・・騒音がして通話がまた切れる
マリアの…悲鳴にも聞こえた音
それは・・・恐らく
だけど、かまわない
その方が・・・話が早いから
仰天して・・・怯えてさえいるだろうか
マリアには可哀想だが
俺は、ついに開いた
その扉の向こうへと・・・足を踏み入れる
俺は・・・一息、深呼吸して
静かに音を立てて開いた
マンションのエントランスの自動ドアをくぐる
世間一般的に見て……人が、羨むような
住み心地の良さそうな…立派な建物
だけどそれは・・・俺から見れば
開かない鍵の取り付けられた
鳥かごのような・・・冷たい建物
ここに・・・閉じ込められているのは
俺の・・・大切な人
大事な・・・アイツだ
〃『お願い・・・帰って』〃
インターホンの呼び出しに応えたのが
すぐに、その人とわかる
少しぶりに聞いた・・・その声は
姿を見ずとも…その表情がわかるような
動揺を隠せない、震えた声
その声の主は、当然のごとく
ドアの解錠を拒絶した
俺はしつこく…インターホンを鳴らし
〃『ぁ…っ・・・~~*#※*』〃
『・・・』
インターホンの向こうで
一瞬・・・騒音がして通話がまた切れる
マリアの…悲鳴にも聞こえた音
それは・・・恐らく
だけど、かまわない
その方が・・・話が早いから
仰天して・・・怯えてさえいるだろうか
マリアには可哀想だが
俺は、ついに開いた
その扉の向こうへと・・・足を踏み入れる