この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・
時間がない・・・




そうは言えど

別に死ぬワケじゃねぇけどさ






現実問題として




今……俺が〃何か〃をしようと思ったら

やっぱり

あんま時間がねぇからさ






この地を離れる・・・その前に




俺にはまだ



やることがあるんだ












『ふっ・・・お前、その成りで

わざわざそれを

報告に来たって言うのか?』






ヤツが足を組み変えて

スーツ姿の俺をジロリジロリと見ては

嘲笑った







『お前の転居なんて
こちらはどうでも良いことだ

元より当然の事で
むしろ逆に

こちらにそんな事を
それも……妻の前で

転居先の報告などされては
たまったものじゃないぞ?

お前…頭は大丈夫なのか?フフッ

バカなりに…少しくらいは
考えてから行動するなり、物を言え』







わかっちゃいたが

すげぇ威圧感…



こんなヤツが…同僚だとか

先輩だったりしたら最悪だな


(外面は良いのかもしれねぇが)


ましてや……身内になんか、いたら




・・・



いや



マリアは・・・その身内にいるんだよな




それも、自分のすぐ隣



配偶者として・・・この男が







『・・・転居先が、決まりましたので

こっちを…離れる前に

あなたにお話があって来ました』






『ふっ・・・そこまでイカれてたら

さすがにどうしようかと思ったぞ』





『・・・』









『~おい、まりあ……!!』






『っ・・・、はぃ…』






ヤツが隅っこで立っていたマリアを

半ば怒鳴りつけるように呼んだ




そして…一変して今度は…

肩を震わせて返事をしたマリアに

・・・不適に・・・微笑む







コワイ・・・





普通の…大方の人間なら

それも女なら…余計に

そう思うだろうな







『いつまで突っ立ってるんだ?

〃お客様〃に・・・お茶だろう?』







『・・・。はぃ・・・』






逐一・・・怯えた目をして

マリアは向かいの対面キッチンに

入っていく
/1222ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ