この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・
『自分の側にいてくれるパートナーに
そんな風にしかか価値を見出だせない
その女性(ひと)の…本当の魅力
それを知る喜びも…知らない
わかろうともしない
あんたって・・・本当に気の毒だ
あんたみたいなヤツには
自分に一切の意見も抵抗もしない
意思も、心も…体温も持たない
人形でも抱いてるのが一番お似合・・・』
ガツッ・・・!!
頬にめちゃくちゃ衝撃がはしる
『口を慎めと言ったばかりだろう!!?』
『カズキ・・・っ、やめて!?』
マリアが、その右腕に
身体ごとしがみついて止めていた
目をギラギラさせて睨み付けてくる
ヤツの表情を見て・・・俺は
ニヤリ・・・
口の脇を拭いながら
少し笑っていた
別になんも可笑しくねぇぜ?
イテェしよ…
ただ・・・
『ふふっ・・・ちゃんと殴れるんだな?』
『なんだと……?!』
『〃あんたでも〃・・・ちゃんと
男も殴れるんだな?
俺は…てっきり
自分より・・・弱いモンしか
〃女しか殴れない〃
腰抜けヤローだと・・・思ってたからさ』
挑発したかった訳じゃねぇけど
ヤツを挑発していたのは
俺の中に散々に募った
ヤツに対する不満(なにか)かもな…
『こ……のぉ……っ』
『カズキ・・・やめてよ・・・っ
ゆぅ・・・~…あなたも、やめて?!』
マリアが間に飛び込んで
血相を変えて止めている
〃『これ以上この人を刺激しないで!』〃
その瞳(め)は
必死に俺に、そう訴えかけていた
『~~フン……おいコソドロ
そんなに、まりあの気を惹きたいか?』
『・・・?』
『カズキ・・・っ?』
『〃なんでもする〃と
言ったな・・・?』
一旦落ち着いたかのようなヤツが
ニヤリと笑い
カウンターテーブルから
キッチンに手を伸ばした
ガシャン・・・っ
『・・・?!』
『カズキ・・・っ!』
ヤツは俺の足元に…包丁を転がした
『まりあの幸せを願う?
それが本気なら・・・・・死ね』
そんな風にしかか価値を見出だせない
その女性(ひと)の…本当の魅力
それを知る喜びも…知らない
わかろうともしない
あんたって・・・本当に気の毒だ
あんたみたいなヤツには
自分に一切の意見も抵抗もしない
意思も、心も…体温も持たない
人形でも抱いてるのが一番お似合・・・』
ガツッ・・・!!
頬にめちゃくちゃ衝撃がはしる
『口を慎めと言ったばかりだろう!!?』
『カズキ・・・っ、やめて!?』
マリアが、その右腕に
身体ごとしがみついて止めていた
目をギラギラさせて睨み付けてくる
ヤツの表情を見て・・・俺は
ニヤリ・・・
口の脇を拭いながら
少し笑っていた
別になんも可笑しくねぇぜ?
イテェしよ…
ただ・・・
『ふふっ・・・ちゃんと殴れるんだな?』
『なんだと……?!』
『〃あんたでも〃・・・ちゃんと
男も殴れるんだな?
俺は…てっきり
自分より・・・弱いモンしか
〃女しか殴れない〃
腰抜けヤローだと・・・思ってたからさ』
挑発したかった訳じゃねぇけど
ヤツを挑発していたのは
俺の中に散々に募った
ヤツに対する不満(なにか)かもな…
『こ……のぉ……っ』
『カズキ・・・やめてよ・・・っ
ゆぅ・・・~…あなたも、やめて?!』
マリアが間に飛び込んで
血相を変えて止めている
〃『これ以上この人を刺激しないで!』〃
その瞳(め)は
必死に俺に、そう訴えかけていた
『~~フン……おいコソドロ
そんなに、まりあの気を惹きたいか?』
『・・・?』
『カズキ・・・っ?』
『〃なんでもする〃と
言ったな・・・?』
一旦落ち着いたかのようなヤツが
ニヤリと笑い
カウンターテーブルから
キッチンに手を伸ばした
ガシャン・・・っ
『・・・?!』
『カズキ・・・っ!』
ヤツは俺の足元に…包丁を転がした
『まりあの幸せを願う?
それが本気なら・・・・・死ね』