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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・
ワインのボトルを掴んで
ラッパ飲みまで始めて
こちらをギロリと睨んだ
赤く血走った目
ゾワッとした・・・
マリアに準ずるように
俺の背にも冷や汗が伝う
『カズキ・・・お酒、少し休もうよ
お水・・・持ってくるから…』
正気を保っていられなくなりそうな
ガチガチのマリアが
ヤツの手に持ってるボトルに手をかける
『うるさいっ……!!!』
『っ・・・ひ・・・っ』
『誰のせいで
こんな事になっていると思ってる!?
このふしだらな淫乱女が!!
どこまで俺に逆らえば気が済むんだっ』
『ごめんなさいっ……ごめんなさい!』
『揃いも揃って俺をコケにして!
そんなに一緒になりたけりゃ
お前ら二人とも死んじまえっ!!!』
『カズキっ……!!?』
『殺してやるっ……!』
『おいっ・・・あんたっ!!!』
『~~ゆぅちゃん、帰って…!』
マリアがヤツの前に立って
腕にしがみつくように止めながら
俺に向かって叫んだ
『マリア・・・っ』
『帰って・・・!!!』
『マリア・・・俺は…!』
『帰って・・・お願い・・・っ
警察・・・呼びますよ……っ』
マリアはヤツを離して
俺の方に向き直り
涙をためた目で
ひたすら俺の背を押した
リビングのドア……玄関に向けて
俺の背を押し続ける
どんなにマリアを困らせたって
そうは・・・いかねぇだろうが
『カズキやめて……っ、お願い……っ』
『うるせぇっ……!!』
バリン…っ
ガシャンっ…
『キャァ・・・っ』
ヤツはマリアを振り切って
テーブルの上の食器や
ワイングラスを壁にぶつけては
投げ散らかした
怯んだマリアが
悲鳴を上げてうずくまる・・・
『お前さえ……お前さえいなければっ
まりあは、俺に逆らったりしなかったんだ!』
ソファの下から包丁を拾い上げ
完全にイッちまった目をして
ヤツは…再び俺に向かって来る…
ラッパ飲みまで始めて
こちらをギロリと睨んだ
赤く血走った目
ゾワッとした・・・
マリアに準ずるように
俺の背にも冷や汗が伝う
『カズキ・・・お酒、少し休もうよ
お水・・・持ってくるから…』
正気を保っていられなくなりそうな
ガチガチのマリアが
ヤツの手に持ってるボトルに手をかける
『うるさいっ……!!!』
『っ・・・ひ・・・っ』
『誰のせいで
こんな事になっていると思ってる!?
このふしだらな淫乱女が!!
どこまで俺に逆らえば気が済むんだっ』
『ごめんなさいっ……ごめんなさい!』
『揃いも揃って俺をコケにして!
そんなに一緒になりたけりゃ
お前ら二人とも死んじまえっ!!!』
『カズキっ……!!?』
『殺してやるっ……!』
『おいっ・・・あんたっ!!!』
『~~ゆぅちゃん、帰って…!』
マリアがヤツの前に立って
腕にしがみつくように止めながら
俺に向かって叫んだ
『マリア・・・っ』
『帰って・・・!!!』
『マリア・・・俺は…!』
『帰って・・・お願い・・・っ
警察・・・呼びますよ……っ』
マリアはヤツを離して
俺の方に向き直り
涙をためた目で
ひたすら俺の背を押した
リビングのドア……玄関に向けて
俺の背を押し続ける
どんなにマリアを困らせたって
そうは・・・いかねぇだろうが
『カズキやめて……っ、お願い……っ』
『うるせぇっ……!!』
バリン…っ
ガシャンっ…
『キャァ・・・っ』
ヤツはマリアを振り切って
テーブルの上の食器や
ワイングラスを壁にぶつけては
投げ散らかした
怯んだマリアが
悲鳴を上げてうずくまる・・・
『お前さえ……お前さえいなければっ
まりあは、俺に逆らったりしなかったんだ!』
ソファの下から包丁を拾い上げ
完全にイッちまった目をして
ヤツは…再び俺に向かって来る…