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第27章 飛べない鳥・・・

ヤツの背にしがみついて
話し続けるマリアの声に
涙をすする声が混じっていた



『カズキ一人で
強くなろうとしなくて良いの

〃こうあるべきだ〃って
縛られなくて良いの…

お義父さんと違ったって良いの
カズキは…カズキの良さが必ずある

弱さを見せることは
弱さを認めることは

弱いことなんかじゃ…ないんだから』







『・・・、・・・～』








『お願い・・・カズキ
その人を傷つけるのは、やめて・・・

その人を…傷つけても
その人から…何かを奪っても

カズキは幸せなんかじゃないはず
カズキなら…わかるでしょう？

もう誰かを・・・人を
傷つけたりしないで

お願い・・・カズキ

やさしい…カズキに…戻って』











『・・・っ』










『やさしい…〃カズくん〃に戻ってぇ…っ』








『………』











『私・・・ちゃんと受け止めるから

弱いカズキも…泣いてるカズキも
ちゃんと受け止めるから

苦しいなら私も一緒に苦しんであげる
悲しいなら一緒に泣き続けてあげる

照れくさいなら
時には知らん顔だってしてあげる

私・・・もう
カズキから逃げないから

良い時も、苦しい時も
ちゃんとカズキの隣に…

ずっと…隣にいてあげる
カズキの・・・〃心〃のそばにいる』








『・・・』








『やり直そうよ・・・一緒に』








『・・・』











『私・・・カズキの側にいるから・・・』















『・・・』

〃マリア・・・〃