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第27章 飛べない鳥・・・

『カズキ・・・っ』





『うるせえっ！！！……お前ごときに！

お前なんかに俺の何がわかるっ…！！？』













この……どうしようもない

甘ったれた、情けない男






力で相手を……女を押さえ付ける

そんな男に

女が恐怖するのは……当然だ






それでもマリアは

コイツに立ち向かおうとしている






コイツと向き合おう、と

コイツを・・・救おうと







そんな・・・慈悲にも見える

マリアの大きな心が






そんなマリアは

コイツにとって……〃最後の砦〃




俺は・・・そう思った






だけど・・・この男は


そんな砦を……救いの手を


そんなマリアの手を


振りほどいて・・・はねつけた











コイツ・・・終わったな









『カズキっ……』




『うるせぇっ……！黙れっっ……！』









ｺﾞﾂｯ・・・









『ｷｬｧ……っ……っ、…いっ』









『っ・・・マリア！？』








振りほどかれ、突き飛ばされたマリアが

ガラステーブルにおでこをぶつけて

床に倒れた







『うっ……！……カ・・・ズキ』


『～～生意気な事を……言うなっ…』







牙を剥き出しにした獣のように

ヤツはマリアにまたがり

細い首に両手をかけた









〃・・・！？〃