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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・
こんなヤツの元にでさえ
マリアは・・・帰ろうとした
そこで、やり直すのだ…と
俺は・・・どんなにそれが苦渋でも
マリアのいない俺の人生が
どんなに苦しくても
そこに・・・光があるなら
マリアの選んだ道の先に
今度こそ
マリアの幸せが・・・そこにあるなら
俺は・・・マリアに
笑って手を振ってやれる
今度こそ・・・幸せにな、…って
お前らしく笑って
空気の美味い所で生きろよ、…って
マリアの望みが叶うなら
俺は笑って
マリアに手を振っていた・・・
だけど・・・この男は
たったひとすじの光さえも
踏みつけた
『お前さえいなければ…
お前が全部……邪魔をしたんだっ』
『この・・・クソったれが!
いい加減に・・・
目を覚ましやがれっ!!!』
バシッ・・・ゴツッ
俺は酔っぱらいを叩き起こすように
その胸ぐらを掴んで
ひっぱたいて…ブン殴った
マリアに・・・
テメェとやり直そうとしてくれたマリアに
これ以上、みっともねぇ所
見せんじゃねぇよ
『チクショウっ…!!ふざけるな!
俺は…っ・・・俺がお前なかんかにっ
お前なかんかに…ぃ…っ…!!』
ビチャッ……ビチャビチャビチャ…っ
『おいっ・・・!?』
イカレ狂ったヤツが
ワインの瓶を振り回して
中身を床や壁にぶちまけた
白い…綺麗な木目調のフローリングが
真っ赤なワインで
血の海のように染まる・・・
ドンドンドン……ガコガコっ
『っ~~…開けて…っ、ゆぅちゃんっ?!』
マリアを閉じ込めた部屋から
ドアを叩き続けるマリアの声がして
その扉が…少しだけ開き
驚愕とした表情のマリアが見えた
『カズキっ……!?何してるのっ!?』
『ヒャハハハハハハっ…~~っ!!』
狂ったヤツに
恐らくマリアの声は聞こえていない
マリアは・・・帰ろうとした
そこで、やり直すのだ…と
俺は・・・どんなにそれが苦渋でも
マリアのいない俺の人生が
どんなに苦しくても
そこに・・・光があるなら
マリアの選んだ道の先に
今度こそ
マリアの幸せが・・・そこにあるなら
俺は・・・マリアに
笑って手を振ってやれる
今度こそ・・・幸せにな、…って
お前らしく笑って
空気の美味い所で生きろよ、…って
マリアの望みが叶うなら
俺は笑って
マリアに手を振っていた・・・
だけど・・・この男は
たったひとすじの光さえも
踏みつけた
『お前さえいなければ…
お前が全部……邪魔をしたんだっ』
『この・・・クソったれが!
いい加減に・・・
目を覚ましやがれっ!!!』
バシッ・・・ゴツッ
俺は酔っぱらいを叩き起こすように
その胸ぐらを掴んで
ひっぱたいて…ブン殴った
マリアに・・・
テメェとやり直そうとしてくれたマリアに
これ以上、みっともねぇ所
見せんじゃねぇよ
『チクショウっ…!!ふざけるな!
俺は…っ・・・俺がお前なかんかにっ
お前なかんかに…ぃ…っ…!!』
ビチャッ……ビチャビチャビチャ…っ
『おいっ・・・!?』
イカレ狂ったヤツが
ワインの瓶を振り回して
中身を床や壁にぶちまけた
白い…綺麗な木目調のフローリングが
真っ赤なワインで
血の海のように染まる・・・
ドンドンドン……ガコガコっ
『っ~~…開けて…っ、ゆぅちゃんっ?!』
マリアを閉じ込めた部屋から
ドアを叩き続けるマリアの声がして
その扉が…少しだけ開き
驚愕とした表情のマリアが見えた
『カズキっ……!?何してるのっ!?』
『ヒャハハハハハハっ…~~っ!!』
狂ったヤツに
恐らくマリアの声は聞こえていない