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行こうぜ、相棒
第1章 the kiss on my lists



「やっ」
エリは両手でスカートを抑えようとするけれど、男の大きな手で両手首を掴まれ、あっという間に両手を上げた、バンザイの姿勢にさせられた。
体術の心得でもあるのだろうか?
少しでも身体をよじろうとすると、

「っつ!」
「気をつけな。親指の付け根をキメてるからな。無理に動くと脱臼するぞ」

と彼が言う通り、身動きが取れなくなっている。が、動かない限り痛みは来ない。


エリの背中に冷たい汗が流れた。
なんて男だ。
こんな風に女を扱うなんて。
男を見る目は養ってきたつもりだった。でもいま何も抵抗できぬままに、この男にいいように扱われようとしている。このまま、どこまで汚されるのか――。

「あっ」

そう思った矢先、男の指がエリのショーツのクロッチに触れた。
自由を奪われ、恐怖にさらされながら、その指は的確にエリの芯を捉えた。

「ゃめ…っ」

言葉にならない悲鳴が喉の奥で潰れる。
そしてその指がエリの縦筋を正確にトレースし始めた。
ゆっくりと…。
男の指は薄布越しに、エリのスリットの上を辿る。
かすかに爪先を立てると、ショーツにわずかに食い込み、谷間の筋目に忍んでくる。


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