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他人妻のシモの御世話をしております独身♂55才です
第4章 もしも
ー少し真面目な話ー

《もしも》を考えるとキリがありません。そして、ああすれば良かった、こうすれば良かった、そんなのを考えても終わった事ですし。

将来のモシモに怯えていたら何も始まりませんし、何も出来ません。長い人生ですから、人の心を傷付ける事もあったでしょう、傷付けられる事もあったでしょう。これから傷付ける人がいるかも知れません。

モシモの時がモシモやって来たら、ダンナくんを酷く傷付ける事になるでしょう。しかし、ダンナくんに別れて貰って他人妻ノリコに我妻になって貰う。それだけです。謝罪はしますがこちらが別れると言う選択肢は有りません。

皆50前後のいい大人ですから。ダンナくんには、大人の事情、大人の情事を理解して貰って分かれて貰うしかないと考えております。

嫌なのは慰謝料だの何だのの金銭面の面倒。そしてやはり私も人間なので、ダンナくんにどうやって誠意のある謝罪が出来るかでしょうか。

近くに居て平気な顔をして嫁と寝ていた男を許してくれるはずは有りませんので、いっその事もっと悪者になって彼の憎しみを集中的に受けてあげた方がいいのかとも思ったり。


わたし「ダンナにばれた時 こっちがどう出るか考えとくか」
他人妻「どしたの急に!? 考えたくないよ、そんなの」
わたし「もしもの事を考えとかんとさ。慰謝料とか取られるし、どうするよ」
他人妻「事が起こる前から考えてもキリがないよー」

わたし「ばれないって保証ないからな」
他人妻「そりゃそうだけどね」

わたくし、意外と気が小さい面も有ります。色々と危ない冒険を果敢に試みるのは、あくまでも快楽への探究心からです。肝が座っているのは意外と他人妻ノリコの方で。未来のことを考えてもキリがないと、おっしゃっておるわけでして。そうかなと。

確かに起こってもいない事を今から考えても、しゃあないなと。しかし、しゃあないなと思っているなりに考えてしまっている私。

前章で、誰も私達の事を知らないのだから不安はないと、書きましたが、本音を言いますと実は一番気に掛かっているのは、
前作での違うジャンルの私の拙いカキモノで、繁華街を2人で歩いているところを知人に見られた話を書きましたが、それが正直大きな不安でおります私なのです。
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