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第9章 番号

『華ちゃんお誕生日おめでとう』

『ありがとー美月ちゃん♩』

『これ私から』

美月があげたのは花のキーホルダーだった。

『この花可愛いし綺麗…ありがとー』

『喜んでもらえて良かった』

『実は華、ケータイ買ってもらえたの』

『ケータイって…スマホ？』

『そう♩だからスマホにつけるね』

『いーなぁーあたしまだだよー』

『美月ちゃんも早く買ってもらいなよーグリーンで無料通話しょー』

『うん、言ってみる』

『華スマホゲットしたの？』

龍が来た。

『うん、龍ー華にプレゼントはー？』

『ごめん、今日忘れちまった。今度の休み遊園地で勘弁して』

『んー許す♩』

『良かったね、華ちゃん』

『じゃあこれ俺の番号とグリーンのI.D』

『ありがとー』

早速龍の連絡先を入れようとしたその時ー

『こら、平川！』

げっ！担任の夏川先生。

『中学にケータイ持って来て、没収』

『えー先生許してー』

『だめだ、帰りまで預かる』

『うぅ…ついてない』

『華ちゃん…』

『美月ちゃんがくれたストラップが没収…』

『…』

華はスマホを没収された。