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ぼでぃ・ぴろぅ
第1章 1
ちらりと横目で見ると、背の高い、いかつい体つきのチャライケメン。確か、隣のクラスの…名前は何だっけ?
「なになになに?ちかぽ、新しい男かよ?」
チャライケメンはオレと同じように須月さんの膝の上に、当たり前のように座った。
これは凄い絵面だ。一見、ダブルカップルの様に見えるが、よく見ればギャルとチャラ男に捕獲された珍獣じゃないか。健全で何の特徴もないオレの方が異端児扱いじゃねーか。
こんな高校生活嫌ぁぁああ。
オレは1秒でも早くこの場を立ち去るために、ご飯を詰め込み、コーヒー牛乳で胃の中に流し込んだ。
「んーん。抱き枕」
おーい!隣のクラスにまでガセネタを流すなっつーの。
「へぇー、俺も欲しいな抱き枕」
「郡司には私がいるでしょ?」
「えりちょは、もうちっとお肉つけろよ」
「えー?私、体重管理してるんだよぉ~」
「はいはい。綺麗だよ、モデルさん」
オレの横で須月さんといちゃつき始めたのは…そうそう、郡司(グンジ)だ。苗字か名前かは不明。お肉とか触ってるんだろうなぁ…
「岩しげ、ひと口飲んでいい?」
目の前の友達に放置されて暇になったのか…多仲さんがオレに声をかける。